ANAセールスは今秋以降順次、同社が運営する宿泊予約サイト「@ホテル(エー・ホテル)」の機能を拡充し、販売拡大に取り組む。システムを改良して宿泊施設のプラン管理の手間を軽減し参画施設数の増大を図るほか、「シニア空割」などの予約不可航空運賃の利用者を対象としたキャンセル料不要の宿泊プランの販売などを行い、09年度の取扱額、取扱人数とも前年比16%増を目指す。
12月までに@ホテルのシステムを宿泊予約サイトの集中管理ソフト「手間いらず」「らくじゃん」「TLリンカーン」に対応。これらのソフトで宿泊施設がANAセールスへの在庫客室と他宿泊サイト向け在庫客室を一元管理できるようにする。
「旅行会社に客室提供を行っている宿泊施設の多くが3ソフトを導入している。当社に対しても契約施設や契約を希望する施設から、ソフトへの対応を求める声が上がっていた」(営業企画部)。今回宿泊予約管理ソフトに対応することで、3ソフトを使っている宿泊施設の参画を増やし、約6千ある参画施設を今年度中に7千施設まで拡大。利用者の施設選択の幅を広げたい考えだ。
特に現在、参画施設の大半がビジネスホテルやシティホテルであることから、レジャー需要に訴求力ある旅館の参画を狙う。
また当日空席があれば割安に利用できる、シニアや若年層向けの航空運賃「シニア空割」「スカイメイト割引」の専用宿泊プランを12月10日まで設定して航空券利用者に宿泊利用をアピール。@ホテルの利用拡大を図る。
@ホテルに参画している施設のうち63施設が対象のプラン。航空便に空席がないい場合、当日に宿泊キャンセルをしてもキャンセル料は発生しない。「予約者はキャンセル料を支払うリスクがないので、より気軽に旅行に出てもらえるのでは」と経営企画部では話す。
サイトでキャンセル料不要のプランを展開する