
左から白水社長、平井知事、辰野代表
ANAセールスと総合アウトドアブランドのモンベルグループは5日、ジャパンエコトラック推進協議会が提唱、創設する「ジャパンエコトラック」に賛同し、アウトドアスポーツによる旅行需要の喚起と地域活性の促進を図るため連携すると発表した。ジャパンエコトラック第1号ルートとして鳥取県の「境港・皆生・大山」が選ばれ、来年4月から始動する。
ジャパンエコトラックとはカヌー、自転車、トレッキングといった動力にたよらないアウトドアスポーツが楽しめるルートを設定し、国内外からの観光客の来訪を促す取り組み。日本各地のトラック(ルート)の情報は公式ルートマップやウェブなどで発信する。
コース設定は6年前からモンベルグループが行ってきたカヤック、自転車、ハイキングの三つのアクティビティで水辺から山頂を目指す環境スポーツイベント「SEATO SAMMIT」をベースにしている。
東京都内で行われた記者会見で、モンベルグループ代表でジャパンエコトラック推進協議会代表の辰野勇氏は「365日、同じフィールドでの旅の形を実践していきたい」と述べ、行政やさまざまな企業と連携して新しいエコツーリズムを推進していく意向を示した。
ANAセールスの白水政治社長は「観光を中心とする旅行に代わりスポーツツーリズムが流行ってきている」と述べ「今後も隆盛になる。大きな期待ができる」と強調。
これまで両社は「富士山登山ツアー」や「大山夏山開き祭りと出雲大社」で季節限定の共同企画を実施してきたが、年間を通しての提携は今回が初めて。
ジャパンエコトラックの第1号ルートに選ばれた鳥取県の「境港・皆生・大山地域」について、来年4月以降、2社で旅行商品の共同企画や販売協力などを展開していく。
鳥取県の平井伸治知事は看板や標識の整備、エイドステーション、多言語対応のパンフレットなど準備に取り組んでいると発表し、「旅として値ごろ感のあるものになる」と述べた。
辰野氏は訪日客の誘客にも意欲を見せる。モンベルは日本の90店舗に対し1.5倍にあたる140店舗を韓国で展開する。今後、韓国でのハンドブックの設置も検討する。
第2ルートとして長野県を検討していることも発表された。

左から白水社長、平井知事、辰野代表