ANAとANA子会社のLCC・ピーチは6日、世界一の民泊予約サイト・Airbnb(エアビーアンドビー)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。日本の航空会社とエアビーアンドビーが提携するのは初めて。
ANAの志岐隆史代表取締役副社長、エアビーアンドビー・ジャパンの田邉泰之社長、ピーチの井上慎一代表取締役CEOは同日、3社共同記者会見を開いた。
ANAは同日、特設ウェブサイト「ANA・Airbnb暮らすように旅しよう♪キャンペーン」(https://www.ana.co.jp/domestic/promotions/special-info/ana-airbnb-campaign/)を開設。同サイト経由でエアビー掲載施設の予約・支払いをすると、宿泊代が3千円割引となり、ANAマイレージが最大200マイル付与されるキャンペーンを始めた。
ピーチも同日、エアビーとのコラボレーションページ(http://www.flypeach.com/campaign/airbnb/)を開設。エアビー宿泊の新規予約に使えるエアビー宿泊クーポン3千円の配布を始めた。また、C2C(個人間取引)型の旅行予約サイト「COTABI」を来春から始めることも発表。ピーチの航空座席、エアビーの宿泊、現地アクティビティなどをサイト上で一括予約できるようにするとした。
ANAの志岐副社長は今回の提携について「エアビーと連携することで、新しい旅の型を創造し、日本の地域活性化に貢献したい。ANAマイレージクラブの3200万の会員に対するワンツーワンマーケティングの布石と考えている」とコメント。従来型の旅行パッケージのスタイルから一歩踏み出す考えを示した。
ピーチの井上社長は「『空飛ぶ電車』を標榜し、常にイノベーティブであることを追求しているピーチの利用者層は、約6割が20~30代の個人観光客で、ビジネス客・団体客がほぼゼロ」と述べ、顧客セグメントがANAと補完関係にあることを強調。その上で「ANAグループとして、あらゆる宿泊スタイルを網羅するエアビーと連携し、相乗効果を出していきたい」と語った。
エアビーの田邉社長は同社サイトの現況について「世界191カ国・地域の6万5千都市で、400万物件以上の登録がある。日本国内の登録部屋数(リスティング数)は5万8千以上」と説明した。