ANAグループ(ANA)とイトーヨーカ堂は17、18日、「産直空輸」の試験販売をイトーヨーカドーグランツリー武蔵小杉店(川崎市中原区)で実施した。販売状況や利用客の反応を検証。旅客機の貨物スペースを活用した航空のスピード輸送と地上物流の有機的な連携による最速物流で、鮮度が重要な野菜、果物を首都圏に届ける。
産直空輸での試験販売は、2019年にANAグループの社員の提案にイトーヨーカ堂が共感して実現。1回目の試験販売は、3月13、14日にイトーヨーカドー大森店(東京都大田区)で実施している。今回のグランツリー武蔵小杉店での試験販売は5回目。
試験販売では、輸送時間の短縮を実現。従来は6割程度の完熟度で出荷していたイチゴを、完熟状態で出荷可能に。流通に乗っていなかった農産物や希少品なども扱えるようになる。
連携では、ANAが農作物の推薦や、輸送全般、販売の応援を行う。イトーヨーカ堂は、農作物の選定のほか、イベントの開始、チラシの配布、当日の販売を担う。