九州観光機構が代表事業者を務める九州観光DXコンソーシアムは今月から、同機構運営のアプリ「きゅーちゃんのわくわく九州塾」とウェブサイト「九州旅ネット」の新コンテンツとして、九州観光AI(人工知能)ナビ「おしえて!きゅーちゃん」を提供している。生成AIを活用した新サービス。利用者の需要に応じて、お薦めする観光スポット・ルートを案内する。【記事提供:交通新聞】
観光庁の本年度「観光DXによる地域経済活性化に関する先進的な観光地の創出に向けた実証事業」の公募に採択された「わくわく観光プロジェクト~九州DXアイランド構想~」の一環。コンソーシアムは、同機構のほか、JTB、JTB九州観光ネットワーク推進協議会、スキルアップNeXt、デイアライブ、ナビタイムジャパンで構成する。今回のコンテンツは、生成AI技術、旅行プランニング機能、地元観光情報など構成各社の強みを持ち寄って開発した。
ナビは九州観光PRキャラクター「きゅーちゃん」がガイドを務め、利用者の年代や性別、着発県や旅のテーマなど簡単なアンケートに答えると、お薦めの観光スポットを複数紹介。行きたい場所と移動手段(車、公共交通など)を選ぶと、マップに訪問ルートや所要時間が表示される。人気観光地に限らず、周辺の魅力的なスポットも併せて紹介することで、九州内の広域周遊を促す。
今後の観光誘客に生かそうと、ナビにはログイン機能とCRM(顧客管理)ツールも搭載した。蓄積データは分析を行い、さらなる顧客満足度向上や消費拡大に向けたマーケティング強化への活用を目指す。分析内容は、九州観光データポータルサイト「KYUSHU Tourism Data Statistics」でも随時公表していく。
【記事提供:交通新聞】