
日本政府観光局(JNTO)が10月18日に発表した2023年9月の訪日外客数(推計)によると、9月は2019年同月比3.9%減、2022年同月比957.1%増の218万4300人となった。訪日23市場のうち15市場で9月として過去最高を記録したほか、メキシコについては単月過去最高記録を更新した。なお、1月から9月の累計は19年比28.8%減、22年比1588.9%増の1737万4300人。
JNTOによれば、シンガポールをはじめとした東南アジアや米国・カナダの増加が訪日外客数の回復率を押し上げたとの考え。なお、大きな影響を与える国際線の運航便数については、23年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約6割まで回復し、その後も東アジアを中心に増復便・新規就航が続いている。
訪日外客数を市場別にみると、最も多かったのは韓国で19年比183.4%増の57万400人となり、伸び率でみても最も高かった。JNTOによれば、チャーター便を含む地方路線の増復便や、秋夕の連休などが増加の要因。続いて台湾が2.4%増の38万5300人、中国が60.2%減の32万5600人、米国が23.1%増の15万6600人、香港が3.1%減の15万1100人と続いた。
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