8月宿泊者数、30道府県がマイナス 観光庁統計


全体は1%減、国内客前年割れ

 観光庁の宿泊旅行統計調査の結果、2018年8月の宿泊施設の延べ宿泊者数(2次速報値)は、前年同月比1.1%減の5616万人泊となった。全国のうち30道府県が前年同月の実績を下回った。外国人の延べ宿泊者数は8月として過去最高を記録したが、日本人の延べ宿泊者数は2カ月連続で前年同月に対してマイナスだった。

 8月の宿泊旅行には、猛暑などの天候不順が影響したほか、7月の西日本豪雨被害の影響が残ったとみられる。

 延べ宿泊者数のうち日本人は前年同月比3.3%減の4842万人泊。7月に続くマイナスで、今年に入ってからは6月以外の月でそれぞれ前年同月の実績を下回っている。一方で外国人は同15.0%増の774万人泊。全体に占める外国人の割合は13.8%だった。

 延べ宿泊者数の上位の都道府県を見ると、(1)東京都(2.4%増の551万人泊)(2)北海道(0.8%減の394万人泊)(3)大阪府(6.0%増の332万人泊)(4)長野県(4.0%増の284万人泊)(5)静岡県(3.1%増の282万人泊)。

 前年同月比でマイナスだった30道府県のうち、減少率が2桁だったのは、栃木、群馬、神奈川、奈良、島根、岡山、山口、愛媛、福岡、佐賀の10県に上った。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、前年同月の実績に対して34都道府県がプラス、13県がマイナスだった。都市・地方別の増減は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が14.5%増、地方部(三大都市圏以外)が15.7%だった。

 外国人延べ宿泊者数の上位の都道府県は、(1)東京都(10.6%増の179万人泊)(2)大阪府(23.7%増の124万人泊)(3)北海道(14.1%増の76万人泊)(4)京都府(12.7%増の59万人泊)(5)沖縄県(25.1%増の54万人泊)。

 国・地域別に見ると、最多の中国が20.7%増の222万人泊で全体の33.1%を占めた。以下は、台湾が4.5%増の94万人泊、韓国が2.9%減の93万人泊、香港が2.2%減の55万人泊、米国が9.0%増の36万人泊。米国に次ぐイタリアは36.4%増の14万人泊で、主要市場の中で伸び率が最も高かった。

 
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