帝国データバンクによると、今年8月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は前年同月比2.1%減の655件と、3カ月ぶりに減少した。負債総額は同17.1%減の694億1700万円と、2000年以降で2番目の低水準となった。同月は負債5億円未満の倒産が大半を占め、負債総額が少なかった。
件数を7の業種別に見ると、4業種で前年同月を下回った。このうち運輸・通信業は22.6%減の24件と、減少幅が最も大きかった。
サービス業は10.2%増の151件。経営コンサルタントや美容業が件数を押し上げ、3カ月連続で増加した。「旅館、その他宿泊所」は前年同月と同数の4件。
9の地域別では、5地域で前年同月を下回った。このうち北海道は45.0%減の11件と、減少幅が最も大きかった。小売業などの業種で減少した。九州(15.7%減の43件)、北陸(13.6%減の19件)、東北(9.4%減の29件)、関東(4.4%減の237件)も減少した。
中国は50.0%増の30件と、増加幅が最も大きかった。