
「第7波」感染拡大も行動制限なく
観光庁が発表した宿泊旅行統計調査の第1次速報値で、2022年7月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は外国人を含めて3885万人泊だった。21年同月比は28.6%増、コロナ禍前の19年同月比は25.0%減。7月は新型コロナウイルスの第7波の感染が拡大したが、緊急事態宣言などによる行動制限はなく、一部地域を除いて「県民割(ブロック割)」事業も実施中で、日本人延べ宿泊者数はコロナ前の19年同月比で7.1%の減少にとどまった。
7月の日本人延べ宿泊者数は3807万人泊で、21年同月比では29.4%増だった。19年同月比の推移を見ると、21年12月には2.4%増とコロナ前の実績を超えたが、感染の波で22年2月には32.7%減に落ち込んだ。以降は改善傾向にあり、感染状況が落ち着いた6月には6.6%減と縮小し、7月は7.1%減だった。
一方で7月の外国人延べ宿泊者数は78万人泊だった。6月10日から訪日観光が添乗員同行のパッケージツアーに限定して再開されるなど、外国人入国の水際措置が緩和されたが、19年同月比92.7%減だった。21年には東京オリンピック関係の宿泊需要があったため、21年同月比では0.1%減となった。
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