7月から大分DC、観光客15%増目標


大分DCをPRする5連ポスター

大分DCをPRする5連ポスター

 大分県やJRグループによる「おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーン」(大分DC)が7月1日に開幕する。「いやします。ひやします。」をキャッチコピーに温泉をはじめ食、自然、歴史・文化、アートなどをPRし、集客拡大を目指す。5月26日には、大分市内で開かれた実行委員会後に記者会見が開かれ、全国のJR駅などに張り出す「5連ポスター」が初披露された。

 大分県で開催されるDCは1995年以来、20年ぶり。広瀬勝貞知事を会長に、自治体や団体、観光事業者など72団体が参加する実行委員会が準備を進めている。

 記者会見には、広瀬知事、JR九州大分支社の津騠守支社長が出席し、開幕まで1カ月ほどになった大分DCの取り組みを紹介。写真家、石川直樹氏が撮影した「5連ポスター」、全国で配布する公式ガイドブックなどを初めて公開した。

 DC期間中の主なイベントは、炭酸泉や絶景温泉など竹田エリアの温泉を体験する「竹田式湯治博覧会」、国宝の宇佐神宮と富貴寺大堂のライトアップなど。県内を周遊した旅行者に特産品などを贈るスタンプラリーも開催する。

 芸術をテーマにしたイベントも。「別府現代芸術フェスティバル2015温浴温泉世界」が7月18日〜9月27日、別府市で開かれる。期間中は国内外から招かれた世界のアーティストが作品を発表し、参加型のイベントも開催する。

 JR九州特別企画としては「JR九州おおいたトレインナーレ」も開催する。DC期間中、大分県内各地でアートと鉄道を融合させ、駅設備のアート化や大分車両センターでのトレインフェスタなどを開催する。

 新たな見どころもPRする。4月16日に開業した大分駅直結の大型商業施設「JRおおいたシティ」は、豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインを担当。4月24日にオープンした大分県立美術館(OPAM)は、世界的建築家の坂茂氏が設計。DC期間中にはさまざまな企画展を行う。

 また、JR九州は、九州各地の旬の食材を使ったスイーツのコースが車内で堪能できる観光列車「或る列車」を8月8日から大分—日田間で運行する。

 旅行者の受け入れでは、周遊を促すために2次交通の整備を促進するほか、県民から参加者を募る「おもてなしサポーター10万人計画」を実施し、あいさつや道案内、観光列車や観光バスへの見送りの手振りなど、県民を挙げた歓迎ムードを演出する。

 実行委員会では、大分DCの開催により期間中の観光客数を宿泊、日帰り合わせて前年同期にと比較して15%増加させたい考え。経済効果は100億円を目標にしている。

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