観光庁は10月31日、訪日外国人消費動向調査の結果をまとめた。今年7〜9月期の訪日外国人による旅行消費額は5505億円で前年同期に比べて41.2%増加した。四半期で5千億円を超えたのは初めて。訪日外客数の増加に伴い1〜9月累計は1兆4677億円となり、昨年の年間値1兆4167億円をすでに上回った。1人当たり平均の旅行支出も前年同期比12.7%増の15万8257円となり、過去最高を記録した。
旅行消費額、1人当たり平均の旅行支出を押し上げた主な要因は、中国人旅行者の増加と支出の伸び。中国人旅行者は7〜9月の訪日客数が同70.4%増の78万1309人で、1人当たりの旅行支出が同18.7%増の23万6353円。消費額で同102.3%増の1847億円となり、全体に占める割合は、33.5%に達した。
他の市場の旅行消費額は、台湾が同26.7%増の939億円(1人当たり旅行支出12万8560円)、韓国が同5.3%増の529億円(同7万3487円)、米国が同15.0%増の393億円(同18万1896円)、香港が同21.5%増の349億円(同14万8135円)など。
1人当たり平均の旅行支出(平均宿泊数13.1泊)を費目別にみると、買い物代が5万3047円、宿泊料金が4万9132円、飲食費が3万4569円、交通費が1万7108円など。主な市場の中で旅行支出が高い中国人旅行者(平均宿泊数18.6泊)をみると、買い物代が12万1384円、宿泊料金が5万1403円、飲食費が4万2020円、交通費が1万5936円など。