観光庁は11月30日、訪日外国人消費動向調査の7〜9月期分の結果を発表した。訪日外国人の日本国内での旅行消費額は前年同期比30.9%減の約1982億円。東日本大震災の影響で訪日客数が減少し、消費額も落ち込んだ。ただ、前年同期と比較した減少率は4〜6月期の46.9%減からは縮小した。
日本国内での消費にあたる旅行中支出額は、訪日外国人1人当たりで前年同期比0.6%増の12万343円。旅行中支出額には、パッケージツアーに組み込まれている日本国内での宿泊・飲食費、日本の航空会社や船会社に支払われる運賃などは含まれていない。
外国人1人当たりの旅行中支出額を来訪目的別みると、観光客は8万7171円、ビジネス客は14万4030円、親族・知人訪問は10万6148円だった。
旅行中支出額に訪日外客数を乗じた国籍別の旅行消費額は、中国が491億円で最多、続いて韓国が319億円、台湾が235億円、米国が225億円、香港が89億円。上位5カ国で全体の68.5%を占める。
同調査は、全国の主要な空港、港で、外国語に対応した調査員による聴き取りで実施した。回答数は7030人。
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