和食検定を主催する日本ホテル教育センター(東京都中野区)はこのほど、10月25日に実施した今年度第1回検定の結果を公表した。今回は団体が全国37会場、個人が同4会場で619人が受験。認定率は51.2%だった。
和食検定は今年で8年目。日本の食文化を正しく理解し、伝えるための基礎知識の普及や、和の食文化を継承、発信するために必要な専門知識と実務知識の理解度を測るための筆記試験となっている。初級、基本、実務の三つのレベルで実施している。
初級レベルは316人が受験。正解率によって1~3級まで分かれ、全体の認定取得者は223人(1級=正解率90%以上=42人、2級=同75%以上90%未満=98人、3級=同60%以上75%未満=83人)、認定率70.6%。
基本レベルは281人が受験。認定取得者76人(1級=同85%以上など=16人、2級=同65%以上85%未満など=60人)、認定率27%。
実務レベルは22人が受験。認定取得者18人(1級=同85%以上など=7人、2級=同65%以上85%未満など=11人)、認定率81.8%。
受験対象者は、初級レベルは和食に興味関心を持つ初心者、基本レベルは和食の業務入門者や和食に興味関心を持つ“プロの卵”に当たる人、実務レベルは和食の実務に携わり、既に基本レベルの認定を受けている人。
今回の受験者層を見ると、職業別では、旅館接客が初級レベル16%、基本レベル8%、実務レベル16%。初級は学校、基本と実務は和食店接客が多い。
日本ホテル教育センターでは、「今回は受験者が伸び、特に企業の団体受験に加え、初級レベルを中心に専門学校の取り組みが増えている」とした。
これまでの累計の受験者数は5726人、認定者数は2622人で、全体の認定率は45.8%。
次回の検定は、来年2月23日を予定している。