鶴の湯温泉(佐藤大志社長)は温泉ファンの誰もが知る日本を代表する秘湯。今から400年ほど前、寛永や元禄の時代から今に至るまで、その湯が人々を魅了し続けている。
かやぶき屋根の「本陣」が印象深い。2代目秋田藩主、佐竹義隆公が湯治に訪れた際に警護の者が詰めた建物といい、そのたたずまいはまるで江戸の時代にタイムスリップしたよう。宿泊は1年先の予約も困難なほど絶大な人気を誇る。
白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と、泉質の異なる四つの源泉が湧く。同じ敷地からこれだけの種類が湧くのは珍しい。
名物の混浴露天風呂は白湯。日帰りでも体験できるが、宿泊してゆっくりと堪能したい。
鶴の湯オリジナルみそ仕立ての名物「山の芋鍋」は賞味したい逸品。いろり付きの客室で味わえる。
▽鶴の湯温泉は秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50。TEL0187(46)2139。http://www.tsurunoyu.com/
冬の混浴露天風呂