6県一巡、パレード盛況 来年は仙台で開催
東北6県の祭りを一堂に集めた「第6回東北絆まつり青森」(主催・絆まつり実行委員会、会長・西秀記青森市長)が17、18の両日、青森市内で開かれた。これまで新型コロナウイルス禍で延期や規模の縮小を余儀なくされたが、制限のない同まつりの開催は4年ぶりとなる。
6県を代表する東北各地の多彩な夏祭りが集結。六つの祭りの踊り手、ひき手、差し手が沿道の声援に応える妙技のパフォーマンスに観客は魅了され、祭りは最高潮に達した。
パレードのスタート地点となった「青い森の公園」から盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり・すずめ踊り、福島わらじまつり、秋田竿燈まつりなど、各県の祭りが続々と登場。地元青森市の青森ねぶた祭がトリを務めた。ねぶたばやしに特製太鼓が鳴り響く中、「ラッセラ」の掛け声とともに出陣。ひときわ大きな手拍子や掛け声が沸き起こり、沿道は熱気に包まれた。
絆まつり実行委員会会長の西市長は「4年ぶりの公道での開催。大変な盛り上がりでうれしく思っている。東北が熱い絆で一つになることができた」と成功を喜んだ。
すっきりと晴れた青空を背に、航空自衛隊の「ブルーインパルス」が展示飛行、祭りに花を添えた。
東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い、2011年から16年まで開かれた「東北六魂祭」の後継行事。17年に始まり、コロナ禍の20年を除き、東北各県の県庁所在地で毎年開催している。今年の青森で開催地が一巡となった。
来年の開催地は宮城県仙台市に決定。青森市の西市長から仙台市の藤本章副市長にまつりののぼり旗が手渡された。
トリを務めた青森ねぶた
「東北絆まつり」が17、18日、青森市内で開催。コロナ禍で延期や規模の縮小を余儀なくされ、制限のない開催は4年ぶりとなった。