
IHG、東アジア・太平洋地域で33万人超の生活向上を実現
IHGホテルズ&リゾーツは4月14日、東アジア・太平洋地域における地域パートナーシップの成果をまとめた新たなコミュニティレポートを発表した。2024年の1年間で同地域において33万4000人以上の生活向上を実現。「2030年までに3000万人の生活を向上させる」という同社のコミットメントに向けた取り組みの成果だ。
レポートによると、18カ国の382の地域パートナーとの連携のもと、約1万2000人のIHG社員が3万2000時間以上を地域活動に捧げた。活動は多岐にわたり、食品ロス削減、住居提供、教育支援など地域課題に応じた取り組みを展開している。
日本での取り組みが加速
日本でも社会貢献活動が広がりを見せた。東京と大阪で170名のIHGスタッフがチャリティ・ウォークマラソンに参加。合計371万2290歩を歩き、緊急支援を必要とする人々に相談支援を提供する「TELL Japan」へ43万6780円を寄付した。
この取り組みは、自殺や家庭内暴力に悩む人々への相談支援を50年以上にわたり提供するNPO「TELL Japan」を全国規模のチャリティ活動「Giving for Good」のパートナーに選定したことによるもの。参加したスタッフは1人あたり2万1837歩(日本国内の年間自殺者数に相当)を歩き、最終的にIHGは企業単位で最多の寄付額を記録した。
IHGホテルズ&リゾーツ 東アジア・太平洋地域担当 シニアバイスプレジデント兼マネージングディレクターのラジット・スクマランは「私たちのチームが地域社会のために時間とエネルギーを注いできたことによるインパクトを、非常に誇りに思う。素晴らしいパートナーの皆様との協力のもと、昨年だけで33万人以上の生活改善を実現した。これは本当に素晴らしい成果だ」と述べている。
さらに、「『True Hospitality for Good』というIHGの存在意義に共感する社員は97%にのぼり、地域活動がIHGとのつながりを深めていると感じている。今後もすべてのレベルでリーダーシップを発揮しながら、パートナーシップの拡大と深化を図り、私たちが事業を展開する地域にポジティブな変化をもたらしてまいります」と将来への展望を語った。
日本では2024年末時点で国内の展開ホテル数が50軒に達し、「シックスセンシズ」「ヴィニエットコレクション」「ガーナー」といった新ブランドも初上陸を果たした。今後数年で国内ホテル数の倍増を目指すIHGは、ビジネスの成長とともに地域社会への関与をさらに広げていく方針だ。