日本秘湯を守る会、i.JTBとシステム連携


協定書を掲げる佐藤代表理事(中央左)と鈴木社長(同右)

 JTBと日本秘湯を守る会(佐藤好億代表理事、191軒)は19日、i.JTB(鈴木雅己社長)が運営する旅行予約サイト、るるぶトラベルと日本秘湯を守る会の公式ウェブサイトのシステム連携に関する協定書に締結した。両サイトで販売する宿泊プランの料金や在庫などを共通化し、9~10月頃には販売にこぎつけたい意向だ。同時に、キャンペーンも展開する予定。

 新たな顧客の取り込みを目的とした、インターネットによる宿泊販売を強化したい日本秘湯の会と、その会員宿を幅広く紹介することで顧客満足度を高めたいi.JTBとの思惑が一致した。同日、東京・三田の朝日旅行で佐藤代表理事と鈴木社長が協定書にサインした。

 現在は日本秘湯を守る会公式ウェブサイトでの予約、会員宿への電話予約、朝日旅行での店頭・電話予約でしか受けられない日本秘湯を守る会のスタンプ特典については、「るるぶトラベルサイトからの予約でもそのサービスが受けられるようになり、るるぶトラベル会員から秘湯ファンが増えることが期待される」(i.JTB)という。

 佐藤代表理事は「システム連携することで顧客の開発につながり、新たな旅の提案が提供できるようになる。次のステップの第1歩にしたい」と期待を込めた。また、鈴木社長は「日本秘湯を守る会のコンテンツはとても魅力的だ。システム連携を通じて会員サービスの拡充につなげたい」と述べた。

 るるぶトラベルは約530万人の会員を擁する。一方、日本秘湯を守る会はスタンプ帳事業も手掛けており、スタンプ10個が貯まると、宿泊した会員宿の中から希望する宿にもう1泊できる特典を付けている。16年度は年間約1万2千人がこの特典を利用している。

協定書を掲げる佐藤代表理事(中央左)と鈴木社長(同右)

 
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