世界最大級のデジタルトラベルプラットフォーマー Booking.com は2月18日、今年で14回目となる「Traveller Review Awards」の受賞パートナーを発表した。2026年の「世界で最も居心地の良い都市」10選に日本から岐阜県高山市が選出された。
全世界181万のパートナー施設が受賞
今回の賞は、世界中の旅行者から寄せられた3億7,000万件を超える信頼できるクチコミをもとに、世界各地で卓越したホスピタリティを一貫して提供しているパートナーを表彰するもの。2026年は、世界的な旅行の規模と多様性の拡大を反映し、221の国と地域から181万のパートナーが受賞した。
受賞パートナーには、181万7,848軒の宿泊施設、1,977社のレンタカー会社、137社の空港送迎サービス提供会社が含まれる。
受賞パートナー数は、イタリアが21万4,666で9年連続トップとなり、続いてフランス(17万596)、スペイン(15万2,292)、ドイツ(11万1,685)とイギリス(9万3,989)がトップ5を占めた。ブラジルは2つ順位を上げて6位(8万791)となり、その後、アメリカ(7万7,949)、ポーランド(7万2,619)、ギリシャ(7万1,230)、クロアチア(5万8,707)が続いた。
宿泊施設タイプ別では旅館が13%増
宿泊施設タイプ別では、アパートメントが90万1,481軒で9年連続最多受賞となり、これに別荘(28万7,464軒)、ホテル(19万7,658軒)が続いた。一方、キャンプ場とヴィラは受賞数の前年比増加率が最も高く、それぞれ15%増となり、それに続く旅館も13%増と高い伸びを示した。
賞を受賞したレンタカー会社は1,977社に増加し、2025年比で49%増となった。アメリカが受賞レンタカー会社数で最多となる203社を記録し、続いてイギリスが2位(174社)、スペインが3位(155社)となった。
空港送迎サービスの提供会社も137社が受賞し、前年比11%増と大きな成長を見せている。
ブッキング・ドットコムの最高業務責任者であるJames Waters氏は次のようにコメントした。
「ゲストの滞在をより良いものにするため、期待を超えるサービスを提供する温かいホストから、『地元ならでは』の情報を共有してくれる熟練のタクシードライバーまで、そうした一人ひとりの心遣いが、旅行者にとって本当に特別な旅を生み出している。『Traveller Review Awards』は、旅行者の一生の思い出づくりを支える弊社のパートナーの皆さまに、心からの敬意を込めて表彰する取り組みだ。本アワードは、ブッキング・ドットコムのスタッフ一同、そして世界中の数億人の旅行者からの『ありがとう』の気持ちをお伝えする方法の一つでもある」
受賞数の増加率ではブルガリアが首位
これまで多くの賞を受賞してきた国々が引き続き高い存在感を示す一方、今年は受賞数が大幅に増加した国々にも特に注目すべき動きが見られた。ブルガリアは2025年比で68%増という著しい伸びを記録し首位になり、これに韓国(46%増)、中国(39%増)が続いた。日本(29%増)とノルウェー(19%増)もトップ5に入った。
高山市の魅力とは
2026年の「世界で最も居心地の良い都市」10選には、日本から岐阜県高山市が選出された。日本国内の都市が選出されるのは、2024年の富士河口湖町以来となる。
今年の「世界で最も居心地の良い都市」10選は以下の通り。
- モンテプルチャーノ、イタリア
- 馬公市、台湾
- サン・マルティン・デ・ロス・アンデス、アルゼンチン
- ハロゲート、イギリス
- フレデリックスバーグ、テキサス州、アメリカ合衆国
- ピレノポリス、ブラジル
- スワコプムント、ナミビア
- 高山市、日本
- ヌーサヘッズ、オーストラリア
- クライペダ、リトアニア
日本の山岳地帯・飛騨地方の高地に位置する高山は、江戸時代の風情が今も色濃く息づく町だ。三町筋地区には、狭い通り沿いに美しく保存された木造の商家や伝統的な酒蔵、工芸品店が立ち並び、まるで時代を遡ったかのような感覚を味わえる。宮川朝市は毎朝活気にあふれ、ガイド付きの酒蔵ツアーに参加すれば、日本酒造りの奥深さに触れながら、最後には名物の地酒を試飲することができる。
周辺には、飛騨民俗村やユネスコ世界遺産に登録されている白川郷があり、何世紀にもわたって受け継がれてきた農村の建築様式を間近に見ることができる。ジュージューと音を立てて焼き上げる飛騨牛の焼肉や、心温まる味わいのラーメンのほか、朴葉の上で味噌を焼く郷土料理・朴葉味噌など、地元ならではの味覚も堪能できる。
歴史、職人の技、そして豊かな食文化が融合する高山では、温かく忘れがたい、日本ならではの伝統的な体験を楽しむことができるとしている。
世界で最も居心地の良い地域も発表
「世界で最も居心地の良い地域」10選も合わせて発表された。
- イダルゴ、メキシコ
- ニューファンドランド・ラブラドール州、カナダ
- ナバラ、スペイン
- アイダホ州、アメリカ合衆国
- ヒマーチャル・プラデーシュ州、インド
- ザクセン州、ドイツ
- バンガー県、タイ
- オーファーアイセル州、オランダ
- イピロス、ギリシャ
- チリキ、パナマ
高山市でおすすめの滞在先として、旅館田邊、旅館あすなろ、いろり宿飛騨屋、ザ・町家ホテル高山、ホテルウッド高山の5施設が紹介されている。
「Traveller Review Awards 2026」の受賞条件は、宿泊施設が2025年11月30日時点で3件以上のクチコミに基づく平均クチコミスコアが8.0点以上(10点満点)、レンタカー会社が10件以上のクチコミに基づく平均クチコミスコアが8.0点以上(10点満点)、タクシー会社が2,000回の乗車を完了し平均クチコミスコアが4.6点以上(5点満点)となっている。
「世界で最も居心地の良い場所」は、当該市内または地域内の対象施設(宿泊施設のみ)の総数に対する、「Traveller Review Award 2026」の受賞施設数の割合に基づいて選出されている。




