藤川氏
ホスピタリティ教育研究会(石原健会長)は2月19日、会員向けセミナー「次の万博は横浜で~国際イベントとホスピタリティの未来」をザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留で開いた。公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会プロモーション企画部プロモーション企画課課長の藤川満氏が講演した。
2027年3月19日から9月26日まで180日間開催される横浜の国際園芸博覧会「グリーンエキスポ2027」について、藤川氏は参加者目標を1500万人、有料来場者を1000万人以上と設定したことを明らかにした。テーマは「幸せをつくる明日の風景」。
会場は横浜市の旧上瀬谷通信施設で、約100ヘクタールの広さ。「ディズニーランドとディズニーシーを足したぐらいの大きさ」と藤川氏は説明した。
戦後70年にわたってアメリカに占領されていた同施設は、土地利用がほとんどされず自然が保たれている。現在は絶賛造成工事中で、元々の愛沢川を3面張りコンクリートから自然復旧させ、水田なども再現する計画だ。
1000万本の花で四季演出
会場では半年間で合計1000万本の花や木が植え替えられる。桜だけでも40種類600本を用意し、早咲きから遅咲きまで長期間楽しめる工夫を凝らす。
「3月19日から始まって桜だけ見るにしても5月ぐらいまで見れる。夏に向けてはまた違った花がいろいろ見れる。その都度入れ替わっていく」と藤川氏。季節ごとの植え替えで春から初秋まで異なる花々を楽しめる仕組みだ。
チケット価格と通期パス推奨
チケット価格は前売りで1日券4900円、通期パス28000円と発表済み。藤川氏は「おすすめなのはやっぱり通期パスで、ちょっと高いかもしれないですけど、6回以上行って元を取ってもらいたい。四季折々の花を見てもらいたい」と複数回来場を推奨した。
雨の日も「紫陽花の季節だったらちょっと雨が似合うかなとか、菖蒲とかその時期だったら雨かなとか、そう思いながらいろんな時期を楽しんでいただければ」と魅力をアピールした。
交通アクセスとマイカー対策
交通アクセスについて、南町田グランベリーパーク駅、長津田駅、十日市場駅、瀬谷駅の4駅からシャトルバスを運行予定。「どの駅からもアクセスできる。1カ所しか行けないとなると大変な混雑をするかもしれませんが、4駅からアクセスできる」と利便性を強調した。
羽田空港からの直行バスも検討中で、「交通対策のチームが、最適解を考えて検討している」状況だ。
マイカー利用については、十分な駐車場台数は確保するものの、「おそらく高めの料金設定になります。できるだけシャトルバスに誘導するためには、それだったら公共交通機関で行こうかなと思わせるような料金になる」との方針を示した。
教育旅行への配慮
修学旅行や団体旅行については積極的に受け入れる方針。「学校については教育的な観点もあって非常に大事に考えていて、学校のやつは今計画的に日割りも含めて調整している」と説明。
貸切バスの駐車場も十分確保し、旅行会社やバス会社と連携を進めている。協会事務局には「大手旅行や地元バス会社からもご出向をいただき」専門チームで検討を進めているという。
企業出展は360件内定
企業出展については現在360件以上が内定。「花と緑のプロフェッショナル」「最新テクノロジー」「グリーン社会実現」「地元企業・団体参加」「短期出展・イベント」の5つのカテゴリーで展開する。
ゼネコン系企業が多数参加し、「割とゼネコン系の企業さんがずらっと並んでいる。環境というのを非常に大事にしていて、未来のライフスタイルとかそういったことを表現するための出展をしていただく」。
関西万博のリサイクル素材活用や、鹿島建設による大断面集成材を使った「鹿島タワー」建設など、環境配慮型の出展が特徴だ。
国際参加は42カ国から70カ国目標
国際出展については現時点で42カ国3国際機関が参加表明。最終的に70カ国地域・国際機関の参加を目指している。
海外からの来場者については「普通にやったら(大阪関西万博がそうであったように)多分関東圏内の方々で盛り上がる」との見通しを示しつつ、「園芸とか花とかの新しいものを見るためには海外のそういったコア層とかファン層が来ていただけるのではないか」と専門家層の誘致に期待を寄せた。
公式グッズは完売続出
公式キャラクター「トゥンクトゥンク」のグッズは既に人気が高く、大阪関西万博メモリアルキャラバンでは「朝4時の時点でもすでに並んでる人がいて、7時の時点で100人以上の方がその整理券を取るために並んでいた」ほどの人気ぶり。
トゥンクトゥンクの名前の由来について「心臓がドキドキするとかときめくとか、そういった意味」と説明。キャラクターの真ん中が心臓をモチーフにしたデザインと関連付けている。
ライセンス料は運営費に充当される予定で、崎陽軒などとのコラボ商品も展開している。
1都3県で初開催となる万博は、首都圏の約5000万人をメインターゲットに、環境課題解決と園芸文化の魅力を世界に発信する場として注目を集めている。

藤川氏

【kankokeizai.com 編集長 江口英一】




