ロイヤルHD、ホテル事業が過去最高益 インバウンド需要で稼働率87.9%


 ロイヤルホールディングス(RoyalHD)は2月17日、2025年12月期決算説明会を開催し、ホテル事業が大幅な増収増益を達成したと発表した。

 同社のホテル事業は売上高414億16百万円(前期比18.1%増)、経常利益68億49百万円(同26.3%増)となり、過去最高を更新。国内外の堅調な観光需要を受け、直営ホテル全体の稼働率は87.9%、純客室単価(ADR)は13,594円と、前期比でそれぞれ7.4ポイント、1,103円の大幅な伸長を記録した。

インバウンド比率が大幅上昇

 特にインバウンド宿泊比率の上昇が顕著で、2025年12月のインバウンド比率は26.7%に達した。前年同月の16.7%から10ポイント上昇し、海外からの観光需要の回復が収益押し上げの主要因となった。

 中国からの日本への渡航自粛の影響については「年末営業においては軽微」とし、他国・他地域からの需要は引き続き堅調としている。

新ブランド「THE BASEMENT」が好調

 2025年4月には、双日とアクタスとの協業による新ホテルブランド「THE BASEMENT」の1号店を大阪本町に開業。宿泊レジャー型ホテルとして、既存物件の改装・リブランドによる開業で建設コストの抑制を実現し、開業以降の累計稼働率は90%超と好調な滑り出し。

マルチブランド戦略を推進

 ホテル事業では、宿泊主体型の「リッチモンドホテル」、宿泊レジャー型の「THE BASEMENT」に加え、タイのMinor Hotelsとの合弁でラグジュアリーホテルブランド「Anantara」「Avani」「Tivoli」を展開する計画。2035年までに21棟の開業を予定している。

 2030年には軽井沢に「Anantara Karuizawa Retreat」の開業が決定しており、ホテル内レストランの運営もロイヤルグループが対応する。

改装投資で競争力向上

 2025年通期ではホテル4棟・レストラン7店舗の改装に投資額9億円を投入。改装後のEBITDAは前年比108%と収益性が向上した。客室・共用部改装によるレジャー需要の取り込みを図り、リッチモンドホテル仙台では新設したプライベートサウナフロアをオープンするなど、体験価値の向上に注力している。

 朝食会場のリニューアルでは地元の名物メニューを追加し、ライブキッチンで出来立てを提供。USBポートやコンセントを備えた席を設置し、日中はラウンジとしても利用可能にするなど、グループシナジーを活用した付加価値向上を推進。

2026年も成長継続へ

 2026年12月期の業績予想では、ホテル事業の売上高438億円(前期比5.8%増)、経常利益71億円(同3.7%増)を計画。ホテル2棟の新規出店と6棟の改装を予定している。

 第4四半期期間(2025年10月~12月)の経常利益は同四半期期間において過去最高を記録し、従来の夏季繁忙期の水準を上回るなど、季節性の変化も見られる。

 同社は中期経営計画(2025~2027年)でホテル事業を成長ドライバーと位置づけており、マネジメントコントラクト等のアセットライトも活用しながら出店促進を図る方針を示している。

 
 
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