安中市では、めがね橋(碓氷第三橋梁)などを巡る廃線ウォークが人気=観光ぐんま写真館提供、観光ぐんま(https://gunma-kanko.jp/)
群馬県の安中市観光機構(安中市DMO)と伊藤忠テクノソリューションズ(本社・東京都港区)は、生成AIを活用した次世代観光案内サービス「観光AIコンシェルジュ」を開発し、1月から安中市の観光についてサービス提供を開始した。多言語・24時間対応で、旅行者一人一人に最適な提案を行う。AIコンシェルジュの活用を通じ、旅行者の満足度向上と地域消費の拡大を促進する。
安中市では、豪州を中心とした外国人旅行者の増加に対し、多言語対応や電子決済など受け入れ環境の整備が課題。観光客の滞在時間が短く、地域内での周遊や消費も伸び悩んでいる。
従来の紙パンフレット、ウェブ情報だけでは、旅行者の多様なニーズや即時性に対応できないことから機会損失も生じていた。特に、安中市DMOが主催する体験プログラム「廃線ウォーク」では、関連情報の提供が不足し、体験後に周辺の磯部温泉や飲食店、土産店への誘導につながらない状況が課題だった。
観光AIコンシェルジュは、生成AIを使い、地域の魅力や資源を横断的に案内する新しい仕組み。旅行者の関心や滞在時間、天候、移動条件などを踏まえ、飲食、体験、立ち寄りスポットを自然な会話で案内する。複数のサイトや案内所に分散していた情報を収集、統合して利用者へ効率的に提供する。
スマートフォンで2次元バーコードを読み込むだけで、専用サイトにアクセスできる。専用アプリのインストールは不要。24時間・多言語対応により、営業時間や人手不足による機会損失を防止し、混雑状況やイベント情報も考慮した提案で満足度の向上につなげる。
加えて、ふるさと納税や地域ECサイトへの導線を設け、滞在中だけでなく、旅行後の購買にも結び付ける。対話ログ分析を通じて旅行者の関心や潜在ニーズを可視化し、地域のマーケティングや商品企画・開発にも活用することで、継続的な観光価値の創出に寄与する。
サービスの開発は、観光庁の「世界に誇る観光地を形成するためのDMO体制整備事業」の専門人材制度を活用し、関東広域観光機構(関東広域DMO)が人材を登用して進めた。

安中市では、めがね橋(碓氷第三橋梁)などを巡る廃線ウォークが人気=観光ぐんま写真館提供、観光ぐんま(https://gunma-kanko.jp/)




