【体験型観光が日本を変える430】UAE・ドバイを旅行 藤澤安良


 激寒の日本を離れて暖かい中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ飛んだ。エミレーツ航空の直行便で機材はA380型機である。ANAが成田からホノルル航路にフライングホヌとして亀のラッピングで就航させている機材と同型である。約500席が満席であった。

 日本からは団体ツアー客が3団体乗っていたが個人客は少なく、全搭乗者のうち日本人は4分の1程度であった。寂しい限りである。現地ホテルの日本人スタッフと話す機会があったが、新型コロナ禍後は日本人客が激減し、ホテルの経営的にも残念な状況が続いている。

 空港からホテルまではタクシーを利用した。日本より初乗りは1300円程度と高いが、結果的には2300円程度と日本なら3千円を超えそうな距離で、少し安く感じる。

 食事は日本と同程度の店の構えは比較できるがメニューは同じものが少ないが、同じぐらいと思った。

 オプショナルツアーで砂漠へのサファリツアーに参加した。ホテル送迎付きで13時半~21時半。夕食付きで8時間であり、代金は6千円後半で割安感があった。

 それだけに、お客は1台の四輪駆動のSUVに6人乗って、運転手兼ガイドが付いて出かけていくのだが、なんと道路も現場もそのツアーの車で渋滞する状況で、もっと多いかもしれないが、1日千台近くになっている。1日当たりの客は数千人を超え、売り上げは数千万円から億円に上るという計算である。国土の多くが砂漠であり、農作物が取れない環境にありながら、それを観光という形で有効利用している点は学びたい。

 次の日は、ほとんど地上の高架を走るメトロを利用して出かけた。世界最大の人工の海上都市パームジュメイラである。観光客は展望台からその全容を確認しようとエレベーター(大人1人約5千円)に長蛇の列ができる。

 プロジェクトの概要とその偉大さについての映像や解説に続いて、ようやくエレベーター前にたどり着き、あっという間に52階240メートルに到着する。360度の大パノラマは感動ものである。いずれも集客力という掛け算商売は強いし魅力的である。

 しかし、ヤシの木の幹の部分を走るモノレールが運休となっていた。そのおかげでタクシーは特需となっていた。何時間にわたっての運休は罰金ものである。他にも巨費を投じた難工事と運営管理の難しさ、稼働率など課題は山積しており、失敗のプロジェクトとも言われている。

 見た目の造形美の美しさに惑わされることなく、裏に潜む事の本質を見抜く眼力や取材力が旅をより面白いものにする。帰りのメトロは通勤時間帯と重なり満員であった。働き盛りの年齢の、男性が断然多い。

 電車の線路と並行して走っている自動車道は片側8車線往復16車線で、それでも渋滞が起こっている。超高層ビルが乱立している上に、ホテルも千軒を超えているというのに、まだまだ高層ビルの建設ラッシュである。改善点も少なくないが、活気ある経済の象徴的な姿である。日本もまねたい部分は多い。

 
 
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