【テツ旅、バス旅 126】アルピコ交通戸隠線 鎌倉 淳


 長野駅から戸隠方面に向かうバス路線が、アルピコ交通戸隠線です。途中で浅川ループラインを経由するので、「ループ橋経由戸隠線」とも呼ばれます。文字通り、真光寺ループ橋がハイライトです。

 1月中旬の平日に乗ってみました。朝8時過ぎの長野駅前のバス停には、外国人が大行列。何かと驚くと、戸隠奥社方面に向かう「観光特急戸隠線」を待つ旅行者でした。

 聞けば、24年ごろから戸隠奥社がSNSで注目を集めはじめ、インバウンドの訪問者が急増したとのこと。そのため25年4月に観光バスでの運行を開始したそうで、この日も大勢の乗客を乗せて出発していきました。

 その次に入線してきたのが、8時30分発のループ橋経由戸隠線。観光バスではなく、一般車両です。利用者は観光特急に比べれば少なく、地元客を含めて20人ほど。長野市内で多少の乗り降りがあり、名物のループ橋をぐるりと回ります。

 戸隠エリアに入り、旅館街近くなどで乗客を降ろしながら、終点戸隠スキー場まで乗車したのは10人ほどでした。うち、外国人は5人くらいでしょうか。

 戸隠スキー場は「魔法の粉雪」のキャッチフレーズで知られます。ゲレンデは効率的な配置で、高品質なスキー場といえます。

 ただ、訪れた日は平日とあって、レジャー客は少なく、小学生のスキー教室や、大学スキー部とおぼしきグループが目立ちました。

 外国人も見かけましたが、白馬や野沢温泉に比べると少数です。「戸隠」の知名度は高まっていますが、スキー場の集客にはあまりつながっていないように感じました。

 帰りは16時20分発の直行バスで長野駅に戻ります。利用者は10人ほどで、ほとんどが日本人でした。

 長野駅から戸隠スキー場までの所要時間は約1時間20分で、一般のバスの座席で移動するにはちょっと長いです。座れれば問題はありませんが、一般車両なので座席数は少なく、1時間以上を立つことになると大変そう。スキー客には観光バス車両での着席保証がほしいところです。

 戸隠は温泉あり、スキー場あり、そばありの魅力的なリゾート地です。その名がインバウンドに知れ渡ったのであれば、スキー場にも、外国人を呼び込むポテンシャルがあるはず。となると、「ループ橋経由戸隠線」も「観光特急」になる日が来るのでしょうか。

(旅行総合研究所タビリス代表)  

 
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒