三菱地所ホテルズ&リゾーツは2月13日、「ザ ロイヤルパークホテル 舞浜リゾート 東京ベイ」を開業した。総客室数は750室で総収容人数は3036人。東京ディスニーリゾートを訪れるファミリー・グループ需要を見込んで、定員3~4人以上の客室を多く設けた。想定ADRは2.5万円。想定インバウンド宿泊客比率は20~30%。教育旅行などの団体の想定比率は10%前後とした。

木材多用のノスタルジックな空間で「異国の旅の記憶」を表現

同ホテルは東京ディズニーリゾートまで徒歩圏内という立地に、ロイヤルパークホテルズグループ最大規模の客室数で開業。千葉県内では初のロイヤルパークホテルブランドの出店となる。
コンセプトは「TRAVELOGUE=異国の旅の記憶」。「Nostalgic」「Exotic」「Resort」の3つをキーワードに、異国情緒あふれる空間デザインと快適な旅をサポートする機能性を兼ね備え、旅のプロローグとエピローグを彩る滞在を提供するという。
ホテルのエントランスでは大きな木の階段や世界各地の絵本・おもちゃ・オブジェが出迎え、「待ち時間さえも旅のひとコマとして楽しめる」工夫がされている。建物には三菱地所関連会社のMRCインダストリーが製造するCLT木材を使用。この木材は鉄筋コンクリートと比べて重量が約5分の1以下と軽量で施工が速く、環境負荷も少ないという特徴がある。
万崎泰弘総支配人は「この舞浜の地を訪れるお客様皆様の旅の物語に幸せのピースを添えられるようなホテルを目指してまいりたい」と意気込みを述べた。

万崎泰弘総支配人
世界の海をテーマにした4つのデザインの客室
客室は大きく分けてスタンダードフロア(3階~13階)とコンセプトルーム(2階)で構成される。スタンダードフロアは世界の4つの海をテーマにデザインされており、「メキシカンサンフラワー」(メキシコ湾)、「アジアンエメラルド」(南シナ海)、「インディアンジャスミン」(インド洋)、「ギリシャブルー」(地中海)の4つのデザインコンセプトから9つの客室タイプが用意されている。
コンセプトルームは2階に設置され、「物語に迷い込んだような」アラビアン、「動物たちが自然と広がる原野をイメージした」サファリ、「広大な海で冒険の世界を旅するような」オーシャンの3つの世界観に没入できる特別な客室となっている。
全客室に食事や団らんの場となる大きなテーブルを配置し、電子レンジも完備するなど、滞在中の利便性に配慮した。

具体的な客室タイプと詳細
【スタンダードフロア】(3階~13階)
- 「ギリシャブルー」スーペリアトリプル:4㎡、定員3-4名、352室
- スーペリアトリプルローベッド:4㎡、定員3-4名、33室
- 「アジアンエメラルド」スーペリアフォース:4㎡、定員4名、165室
- デラックスフォース:3㎡、定員4名、22室
- 「インディアンジャスミン」スタンダードツイン:5㎡、定員2-3名、36室
- スーペリアツイン:4㎡、定員2-3名、44室
- ユニバーサルルーム:5㎡、定員2名、8室
- 「メキシカンサンフラワー」デラックスフォース:2㎡、定員4-6名、44室
- ファミリーデラックス:2㎡、定員6名、22室
【コンセプトルーム】(2階)
- 「アラビアン」スタンダードツイン:5㎡、定員2-3名、2室
- スーペリアトリプル:4㎡、定員3-4名、9室
- 「サファリ」スーペリアツイン:4㎡、定員2-3名、2室
- スーペリアトリプル:4㎡、定員3-4名、8室
- デラックスフォース:3㎡、定員4名、1室
- 「オーシャン」ファミリーデラックス:2㎡、定員6名、2室
全室にWi-Fi、冷蔵庫、セーフティボックス、スマートテレビ、ドライヤー、電気ポット、空気清浄機、靴乾燥機、電子レンジ、ウォーターピッチャーなどが完備されている。アメニティはバスタオル、フェイスタオル、ボディタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、フェイス&ハンドソープ、コットン、綿棒、ヘアブラシ、歯ブラシ、かみそり、ヘアゴム、パジャマ、スリッパ、消臭スプレー、靴ベラ、コーヒー、煎茶、紅茶などが用意されている。


朝食限定の多国籍ブッフェレストラン
2階には「世界の食を旅するレストラン」をテーマにした「THE COMPASS」がある。座席数は409席で、朝食は6:30から10:30(L.O. 10:00)まで多国籍ブッフェを提供する。朝食では「ライブキッチンではお子様もいらっしゃいますので、ハンバーガーを出す予定になっておりまして、あとはアフリカチキンですとかそういったちょっと世界、あとは中華のものもございましたり、タイカレー、ハルマニとかですね」とレストランの内容を説明した。
現在は朝食のみの営業だが、「ゆくゆくそちらまで広げられれば」として、特にディナーについては「外からお戻りお帰りになったお客様、そういった需要があるかどうか関与してからお客様の動向なども確認させていただいてそういった需要が必要なのがあれば、ディナーを営業する」可能性も示唆した。
レストランのほかに団体利用向けのファンクションルームも設置されており、80席を用意。レストラン個室も2つあり、サウス64席、ノース60席で合計124席となっている。団体の朝食利用時には一般客とは別の場所で食事が提供できる仕組みだ。
多彩な館内施設でファミリー・団体客の利便性を追求
館内1階にはセルフロッカーやコンビニエンスストア(24時間営業)を設置。団体客対応可能なラウンジスペースも備えている。宅配デスクは朝6時45分から15時まで利用できる。
駐車場は394台分(利用時間は5時から23時)が用意されており、宿泊者は1泊2000円で利用可能。JR舞浜駅やディズニーリゾートへのシャトルバスも運行予定となっている。
各階には追加アメニティコーナー、ウォーターサーバー、製氷機を設置。SDGsの観点から客室の冷蔵庫にはペットボトルの水は置かず、各階のウォーターサーバーを利用する形となっている。
また、12階の両端にはベビー休憩室を設置し、温水設備や授乳室も完備。2階にはコインランドリー(自動洗濯乾燥機10台)があり、その中にはアイスクリームの自動販売機も設置されている。
3階から13階まではスタンダード客室フロアで、飲料の自動販売機は3・5・9階に設置。レンタル備品も各フロアに用意されている。
開業記念プランを実施中
開業を記念した特別料金プランも用意されている。宿泊期間は2026年2月13日から2026年6月30日まで。料金はスタンダードフロアのスーペリアトリプル(ギリシャブルー)が2名1室で朝食付き23,400円から、コンセプトフロア「アラビアン」スーペリアトリプルが2名1室で朝食付き26,200円からとなっている。
三菱地所ホテルズ&リゾーツのホテルブランド展開
三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社は、東京都青山に本社を置き、従業員約2000人が在籍。ロイヤルパークホテルズの運営を担当している。同ブランドは今回の舞浜を含めて12都道府県で25ホテル、約6400室を展開する。
青山茂久ブランドマーケティング部長は「今後の出展計画については既に発表している2027年夏予定の函館(約200室)を含め、都市部に限らず観光都市も含めて展開していきたい」とした。また、4月1日には新事業としてアパートメントホテル1号店を築地で開業することも発表した。
ロイヤルパークホテルズのブランドは大きく分けて3つに分類される。フルサービス型の「ロイヤルパークホテル」、宿泊主体のライフスタイル型ホテルの「ザ シリーズ」、地域密着型の「丸の内ホテル」などがある。
「ザ シリーズ」は、ラグジュアリー路線の「アイコニック」、くつろぎと癒しを提供する「ザ ロイヤルパークホテル」、カフェラウンジ併設型の「キャンバス」の3ブランドで構成されている。

青山茂久ブランドマーケティング部長
今後の事業展開
「幸せのピースになる」「街ともてなす」「心地よい加減」という3つの理念を掲げているロイヤルパークホテルズ。「お客様の心に残る滞在体験を創出する」ことを重視し、「ザ シリーズ」ではさらに「ザ・リージョナルストーリー」というコンセプトで地域との繋がりを深めることを目指している。
ロイヤルパークホテルズのメンバーシッププログラムは会員数20万人を突破し、年度末には20万7000人に達する見込み。コロナ禍以降も毎年2万人から3万人程度の会員増加を記録している。
今後も都市部や観光地を中心にホテル展開を続ける計画で、アパートメントホテル事業も「東京、大阪の都市区」を中心に展開する方針だという。
【kankokeizai.com 編集長 江口英一】




