【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 787】知っているのにできない理由(3) 青木康弘


 前回コラムでは、朝食バイキングの事例を通じて、情報のつまみ食いがいかに現場のオペレーションと収益構造を破壊するかを説明した。

 こうした事態を防ぐために、統括設計者であるグランド・アーキテクトが最初に着手すべき業務が「幅出し」である。今回コラムでは、現場から吸い上げたバラバラの情報を、いかにしてゆがみのない設計図へと落とし込んでいくか、その具体的な手順を整理したい。

 幅出しとは、単に各部門の要望をヒアリングすることではない。新しい施策を導入する前に、あえて現場から困る点や懸念事項を徹底的に吐き出してもらう作業を指す。ライブキッチンの各持ち場に配置するスタッフが足りない、新しく導入する器は洗浄機のラックに入らない、調理部門で検討している新メニューは獲得したい顧客層に合わない…。一見、後ろ向きに聞こえるこれらの声は、実は失敗を未然に防ぐための貴重な設計材料そのものである。

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