【にっぽん銘菓の旅20】新勝寺の門前町・成田市(千葉県) 餡がとろりの「ぴーなっつ最中」 中尾隆之


人気の「ぴーなっつ最中」

 2月3日の節分、4日の立春が過ぎて暦の上では春。節分会では各地各所で豆まきが行われた。

 中でも盛大なのは成田山新勝寺(千葉県)。毎年大相撲の人気力士や話題の芸能人が多数登場して、大豆や殻付き落花生を多くまく。

 落花生といえば全国生産の80%を占める地元、千葉県の特産品。殻付きを落花生、渋皮付きを南京豆、渋皮を外したものをピーナッツと呼び分けている。

 炒ったり、ゆでたり、砕いたり、いろいろに食べるが、これをペーストにして小豆などに混ぜて餡(あん)にしたのが「ぴーなっつ最中」である。


人気の「ぴーなっつ最中」

 製造販売するのが、大粒の栗入り「極上栗羊羹(ようかん)」などで知られる成田山表参道に大きな店を構える老舗・なごみの米屋。

 殻を模した最中種の中にピーナツペーストを練り込んだ餡をたっぷり詰めたもので、パリッとした皮とねっとり、とろりの餡が混じり合って何ともおいしい。

 全国菓子博覧会や観光土産品審査会などで数々の賞を受けている。ピーナッツをかたどった外箱も人気がある。千葉の新銘菓にと売り出してから27年。今や年に1千万個を超す看板菓子になっている。

 県内には特産の落花生を使った菓子が数多くあるが、県内各地、40ほどの直売店をもつ株式会社オランダ家は創業76年、地元に根強い人気の菓子舗である。

 成田市中央通りにも直営店があるが、本社は千葉市美浜区新港。落花生を生かした多種の菓子を製造販売する中で一番の売れ筋は「楽花生パイ」。


看板銘菓の「楽花生パイ」

 千葉県産落花生100%の蜜入り特製餡をパイ生地で包んで香ばしく焼き上げたもので、サクッとした食感としっとりの餡が一つに溶け合って絶妙な味わいだ。ジャパン・フード・アクションの審査会でも金賞受賞の栄を受けている。

 また、アーモンドの風味が特徴の小判型の焼き菓子「楽花生ダグワーズ」も人気商品の一つ。フランスのダックスという地方の発祥とかでこの名がある。メレンゲ(卵白)砂糖、アーモンドプードル、小麦粉が原材料で生地と生地の間の滑らかクリームがおいしい。

 (紀行作家)

 【メモ】「ぴーなっつ最中」=なごみの米屋總本店(TEL0476・22・1661)。1箱8個入り税込み1530円。「楽花生パイ」=株式会社オランダ家本店(TEL043・241・4111)。5個入り袋税込み1053円。どちらも取り寄せ可。

      

 
 
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