【観光経済新聞チャンネル】温泉エッセイストの山崎氏が宿のユニバーサルデザインで提言


山崎氏

山崎氏

 観光経済新聞社は1月22日、有識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第50回配信を行った。温泉エッセイストで跡見学園女子大学兼任講師の山崎まゆみ氏を招き、「温泉地の魅力発信の心得~他の温泉地との差別化や宿のユニバーサルデザイン化について~」をテーマに講演した。

体に合わせた備品で補う重要性を力説

 山崎氏は「温泉文化」がユネスコ無形文化遺産の提案候補に決定したことに触れ、登録を受けた後の経済効果や日本独自の温泉文化について解説した。特に、日本の温泉地の魅力発信に「差別化」と「ストーリーの発掘」が重要であるという。自身の経験談を交えて、外国人観光客から見て「アメージング」と感じられる要素が日本の温泉、旅館には詰まっていると評価した。

 後半は、宿泊施設のユニバーサルデザイン(UD)化について、「着脱式アジャスト・セミオーダー」というフレーズをもとに説明した。バリアフリールームを宿泊客の体に合わせた備品で補う重要性を力説し、宿の雰囲気に合うデザイン性の高い車いすなどの具体的な設備やアイデアを紹介。浴場は、移乗台や滑り止めマット、シャワーキャリーなどの設置が効果的だという。

 山崎氏は宿のおもてなしは「見える化」と「ネガティブ要素を出す」ことが重要だと強調。施設の詳細情報を形状メモなどで事前に公開することが、施設利用者の安心につながるとした。

 山崎氏は「宿のユニバーサルデザイン化はお金をかけた大改修だけが全てではない。ほんの少しの気働きでお客さまに喜んでいただける」と講演を締めくくった。

 次回は2月19日午後1時から、奥ジャパンのゼネラルマネージャー、川口浩司氏を招き、「ツーリズムを通して地域の課題を解消する―熊野古道支店と中山道妻籠支店の活動について―」をテーマに講演を行う。視聴は無料で、事前申し込み制。開催前日の午後5時まで、専用フォーム=QRコード=から受け付ける。

山崎氏
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