訪日外国人旅行者数(JNTO推計値)
2025年のインバウンドは、旅行者数、旅行消費額いずれも過去最高を記録した。訪日外国人旅行者数は、日本政府観光局(JNTO)の推計値で、前年比15.8%増の4268万3600人と初めて4千万人を超えた。訪日外国人旅行消費額も、観光庁のインバウンド消費動向調査の速報値で、同16.4%増の9兆4559億円となり、輸出産業として自動車産業に次ぐ存在感を増した。地方部への誘客や地域を潤す観光の在り方など課題はあるが、政府が目標とする30年の6千万人、15兆円にまた一歩近づいた。
22年間で8倍 コロナ禍からⅤ字回復
訪日外国人旅行者数は、小泉純一郎首相(当時)によるいわゆる「観光立国宣言」を受けてビジット・ジャパン(訪日旅行促進)事業がスタートした03年の521万人から、22年間で約8倍に増加した。
リーマンショックや近隣国との関係悪化、東日本大震災などを経て、初めて1千万を超えたのが13年。16年に2千万人を突破、18年には3千万台に到達した。コロナ禍を受けて実質ゼロに落ち込んだが、その後はV字回復を遂げた。
25年の年間値は20市場で過去最高を記録した。過去最高だったのは、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、北欧地域、中東地域。

25年は市場が多様化 アジア縮小も欧米豪・中東が増加
25年は市場の多様化が進んだ。市場別シェアは、中国、韓国、台湾、香港の東アジア4市場が19年には70%だったが、25年には65%に縮小した。一方で、欧米豪と中東地域を合わせたシェアは14%から18%に拡大した。
会員向け記事です。





