大窓と本棚が特徴的なラウンジ
首都圏近郊の人気温泉地・箱根。17の温泉場を持つことから、「箱根十七湯」とも呼ばれる。その一つに名を連ねる強羅温泉に、本に囲まれて美食を楽しめるブックオーベルジュが存在する。それが今回紹介する「箱根本箱」だ。
同館は、出版社の自遊人(岩佐十良社長、現在は休刊中)が運営。元は日本出版販売(日販)が保有していた保養所で、2015年、ビジネスイベントでの両社の出会いを機に再生プロジェクトが始動。宿泊施設の運営実績があった自遊人の3軒目のホテルとして、18年8月に開業した。
同館の最大の特徴は、図書館のような蔵書量だ。洋書も含め、その数約1万2千冊。「衣・食・住・遊・休・知」の6ジャンルを中心に選書し、「未来と文化を紡ぐ『本との出会い』」をコンセプトに、館内の至るところで「本のある暮らし」の形を提案する。気に入った本があれば購入もできる。支配人の貝原志穂さんは「本になじみのない方、忙しい毎日で読書から離れてしまった方にこそ、泊まっていただきたいです」と話す。
同館は料理にもこだわりを見せる。江戸時代の東海道をテーマに、夕食には地元食材を使ったコース料理を、朝食には旅人の「お発ち飯御膳」を提供。箱根ならではのローカルガストロノミーを表現する。
客室は、全18室すべてがテラス・露天風呂付き。館内の大浴場では、乳白色の硫黄泉と、無色透明の美肌の湯の二つの源泉を楽しめる。
同館はイベントも豊富だ。今年2月からは、コロナ禍に中止していた、作家を招いたトークイベントも再開。「コロナ前に実施した読み聞かせイベント『こども本箱』も大変好評で、『また開催してほしい』とコメントをいただきます」と貝原さん。今後も新たな企画を生み出していきたいと意気込みを語った。
【1泊2食付き1人2万9330円から(税込み、1室2人利用時)】
【公式サイト】箱根本箱

大窓と本棚が特徴的なラウンジ




