「誰もが楽しめる観光へ」 東京都がAT推進シンポジウム開く 競泳の池江璃花子さんも講演


白血病との闘病生活から復帰した池江さん。講演では、温泉地巡りや日本酒が好きだと笑顔で語った

 東京都は、障害者や高齢者など、誰もが旅を楽しめることを目指すアクセシブル・ツーリズム(AT)を推進している。1月26日には東京商工会議所でATの推進シンポジウムを開催。白血病との闘病生活を乗り越えた競泳選手・池江璃花子さんが基調講演を行った。バリアフリー観光の専門家などを招いたパネルディスカッションも実施され、「東京発・アクセシブル・イノベーション」をテーマに、世界から選ばれる観光都市になるためのヒントを議論した。

 シンポジウムの冒頭、東京都産業労働局観光部の西島裕樹・受入環境課長があいさつ。「ATの潜在的な国際市場規模は年間約4200万人となっている」と観光庁調査を引用し、今後重要な市場になるとの認識を示した。2025年度は、先進技術を持つ大学や民間企業との連携を推進し、観光分野での実装を図る取り組みを開始したことも報告。誰もが安心して都内観光をできる環境整備の実現に協力を呼び掛けた。

 基調講演では、白血病との闘病生活を乗り越え、復帰を果たした池江璃花子さんが登壇。支え合うことの大切さや闘病生活での思い、復帰するまでの経験などを語った。講演の中でバリアフリー対応が進む豪州での思い出に触れ、「日本は段差が多かったりしますが、海外ではそういうのが一切ありません」とコメント。公共交通機関では「日本は体の不自由な方に優しい対応をしてくれる」と笑顔で語り、東京がATを実現するには、歩道での段差の解消などや空間的ゆとりをとることが必要だと述べた。


白血病との闘病生活から復帰した池江さん。講演では、温泉地巡りや日本酒が好きだと笑顔で語った

 パネルディスカッションでは、電動車いすの製造・販売を手掛けるWHILL(ウィル)の杉浦圭祐氏、車いすトラベラーの三代達也氏、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長の野口あゆみ氏、立教大学現代心理学部教授の小口孝司氏を招き、ATの海外先進事例や国内での課題、その解決策などを議論。ファシリテーターは、ユニバーサルツーリズム総合研究所の長橋正巳氏が務めた。

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