JALグループとANAホールディングスはこのほど、2025年度第3四半期決算(25年4月1日~12月31日)を発表した。両社とも航空事業、非航空事業ともにおおむね好調で、売上高は過去最高額となった。
JAL、EBTIは第3四半期累計で過去最高
JALは、売上高が前年同期比9.2%増の1兆5137億円。12年の再上場後で過去最高となった。EBIT(利息、税引き前利益)は同24.2%増の1791億円。純利益は同24.9%増の1137億円。
売上高のうち、フルサービスキャリア事業の国内旅客の売上高は同7.3%増の4654億円、有償旅客数は7.4%増の2888万人。柔軟なレベニューマネジメントによる国内旅客の確保が可能となり、増収となった。1月17日から成田―デリー線を開設し、成田を東南アジア・南アジアと北米を結ぶハブとして強化したほか、2月15日から日本とインドを結ぶ3路線でインディゴとのコードシェアを開始する。
国際旅客の売上高は同9.1%増の5657億円、有償旅客数は8.2%増の601万人。日本発のビジネス需要が緩やかに回復した上、好調なインバウンド需要を取り込んだ結果、旅客数と単価は堅調に推移した。
アジアと北米間の貨物需要を取り込んだ国際貨物郵便も前年同期比19.3%増と好調な結果となった。1月13日には新しい貨物輸送事業として、JAL CARGOの国際線輸送とJR東日本グループの列車荷物輸送サービス「はこビュン」を組み合わせた「JAL deはこビュン」を開始した。
マイル/金融・コマース事業も同10.4%増の1668億円と利益を伸ばした。旅客数やJALカード決済額の増加に伴ってマイル数が増えたことが結果につながった。昨年12月に10周年を迎えた国内線特典航空券サービス「どこかにマイル」のリピーター率は7割以上と好評で、今後もサービスの磨き上げを図るとしている。
昨年5月2日に発表した連結業績予想は変更せず、売上高は1兆9770億円、EBIT2000億円、当期利益1150億円を見込んでいる。
ANAは増収増益
ANAは、売上高が前年同期比10.3%増の1兆8773億円で、旅行需要が堅調に推移し、第3四半期として過去最高を更新した。営業利益は同5.6%増の1807億円。純利益は同3.9増%の1392億円。
航空事業のうち、国内旅客の売上高は前年同期比5.4%増の5640億円。降雪等による悪天候の影響を受けたものの、「ANA SUPER VALUEセール」を継続して実施するなど、レジャー需要の喚起と早期取り込みに努めた結果、旅客数、収入ともに前年を上回った。
昨年12月から地域創生を訴求する特別デザイン機「ANAふるさとJET」の運航を開始し、自治体と連携して地方への人流拡大を目指す取り組みを推進していく。
国際旅客は同6.3%増の6390億円。訪日需要と日本発のレジャー需要を積極的に取り込んだ結果、増収につながった。昨年10月から成田-香港線、12月からは羽田―香港線、成田―パース線、成田―ムンバイ線を増便するなど路線ネットワークの拡充を図った。
そのほか、機内サービスとして、人気動画配信サービスの導入やワインのリニューアルを行うなど、サービス拡充にも取り組んだ。
旅行事業の売上高は同9.1%減の499億円になったものの、コストマネジメントを徹底した結果、営業利益は6億円となり、営業黒字に転換した。
国内旅行については、「ANAトラベラーズホテル」等の素材販売が好調だったが、ダイナミックパッケージ商品の集客が伸び悩み、取扱高が減少した。海外旅行については、ハワイや欧州方面における需要を取り込んだことから、取扱高が増加した。
10月30日に発表した連結業績予想の変更は行わず、売上高は2兆4800億円、営業利益は2000億円、当期純利益は1450億円を見込んでいる。




