表彰式での記念撮影
観光庁はこのほど、持続可能な観光につながる旅行商品などを表彰する第3回「サステナブルな旅アワード」の結果を発表した。最優秀の「大賞」は、富山県西部観光社 水と匠の「カイニョお手入れツアー ~次世代へ紡ぐ、散居村保全と循環型社会の再生~」が受賞した。ほか、「準大賞」には1件、今回新設された「地域未来賞」には3件、「特別賞」には5件の取り組みが選ばれた。
大賞を受賞したツアーは、富山県西部の砺波平野に広がる散居村(広大な農地に農家が点在する集落)で、環境保全活動に参加できるツアー。参加者は、屋敷林(カイニョ)の整備活動に参加するほか、剪定した枝を用いたアロマミスト(精油)づくり体験なども行う。参加した訪日客からは「日本の豊かな精神性を知ることができた」と好評で、訪日客が参加者の6割を占めているという。
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表彰式には、観光庁の村田茂樹長官も出席した。「世界の旅行者の持続可能性への関心や自然、アクティビティに対する需要が高まっており、わが国の観光関係者の皆さまも持続可能な観光への意識を高めていく必要がある」とあいさつ。持続可能な観光については、「訪問客、業界、環境、受け入れるコミュニティのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮することが重要だ」と強調した。

観光庁の村田茂樹長官
大賞を受賞した富山県西部観光社 水と匠のプロデューサー・林口砂里氏は「私たちにとって、観光はあくまでも手段。目的は色々な地域の再生や活性化だ」とコメント。「何よりうれしいのは、活動を通じて地域の方の意識が変わっていくところ。自分たちにとって当たり前だと思っていたものを、こうして評価してくださる方がいるということが、地域の方々にとって本当に誇りを取り戻すきっかけとなっている」と謝辞を述べた。

富山県西部観光社 水と匠の林口砂里氏
アワードの審査委員長を務めた小林英俊氏(北海道大学観光学高等研究センター客員教授)は総評コメントで、今回の受賞作品の三つの特色として、①「再生」というキーワード②若いUターン・Iターン人材の活躍③「稼ぐ」ことを意識した値付け―を挙げた。「“再生型観光”の意識が高い地域が出てきている。大手(の旅行会社)からも商品は出ているが、まだ少ない。今回受賞した10地域は、実際に地域を良くしていくという意識が強い」と述べ、各受賞作品を称賛した。

表彰式での記念撮影
受賞結果は次の通り。
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