非常用階段避難者(ステアチェア)の実演
兵庫県とひょうご観光本部は14日、神戸ポートピアホテル(神戸市)で「ひょうごユニバーサルツーリズム(UT)おもてなし研修(緊急避難対応)」を行った。災害時の高齢者、障害者の緊急避難対応を学ぶ研修の開催は初めて。宿泊施設関係者14人を含む19人が参加し、座学や実践研修を通して、緊急避難訓練の重要性などを学んだ。
同県は2023年4月に全国初のユニバーサルツーリズム推進条例を制定。以降、ユニバーサルツーリズムに取り組む宿泊施設の認定などを行っている。観光関連事業の現場担当者を対象にしたおもてなし研修は、条例制定前の22年から同県内各地で開催。阪神・淡路大震災から30年目の昨年、観光地での火災発生などにより災害対応への関心が高まっていることから、高齢者や障害者などへの緊急避難対応を学ぶ研修を初めて企画、実施した。
研修は兵庫ポートピアホテルと、福祉人材の育成などを行う日本アビリティーズ協会の協力を受け実現した。
座学では神戸ユニバーサルツーリズムセンターの鞍本長利UTシニアアドバイザー、野見朋子センター長からそれぞれ「災害から高齢者・障がい者の命を守る インクルーシブ防災研修」「ひょうごユニバーサルツーリズム緊急避難時対応研修~誰もが安全に避難できる基礎編~」をテーマに、ハード面の整備とそれを生かしたソフト面の充実の必要性や、障害特性によって支援が必要な情報が異なることなどについて学んだ。
実技では、2種類の非常用階段避難車(ステアチェア、UDチェア)の概要について説明を受けた上で、それぞれを使って階段昇降する様子を見学。そのほか5人1組のグループに分かれて、避難用担架と車いすによる階段避難の実践を行った。
参加者からは「階段避難は、見るのとやるのでは全然違う。やってみると難しかった」「4人態勢でも階段避難には体力が必要だと痛感。担架を使った訓練を現場スタッフと一緒に実施したい」などの感想が挙がった。

非常用階段避難者(ステアチェア)の実演




