輪島塗の若手人材の養成施設の整備等に関する基本構想実行委員会は2月1日、令和6年に発生した地震と豪雨で甚大な被害を受けた輪島塗の復興について考える「輪島塗復興フォーラムin輪島」を輪島消防署会議室で開催する。重要無形文化財保持者の小森邦衞氏による基調講演のほか、業界関係者によるパネルディスカッションが行われる。参加費は無料。定員50名で、事前申込制となっている。
伝統継承と新たな挑戦の場
フォーラムは午後1時から3時まで行われる。基調講演「輪島塗の復興と人材育成」では、輪島漆芸技術研修所所長でもある小森邦衞氏が登壇。輪島塗の復興に向けた取り組みと若手育成の重要性について語る予定だ。
続くパネルディスカッションでは、輪島漆器商工業協同組合理事長の日南尚之氏、輪島塗伝統工芸士会相談役の北濱幸作氏、輪島塗技術保存会会長の浦出勝彦氏、石川県商工労働部長の西村聡氏がパネリストとして参加。伝統工芸としての輪島塗をどのように次世代に継承していくか、また災害からの復興をどう進めるかなどについて議論する。
金沢でも開催、輪島塗の魅力を発信
同様のフォーラムは2月15日に金沢市の北國新聞交流ホールでも開催される予定。こちらは「輪島塗復興フォーラムin金沢」として、重要無形文化財保持者(沈金)の山岸一男氏による講演「輪島塗の復興と未来~漆の都 輪島~」が行われる。定員は100名。金沢会場では輪島塗の制作体験・実演や展示・販売も予定されている。
主催者は「令和6年に発生した地震と豪雨で大きな被害を受けた輪島塗。いま、伝統を守りながら新しい未来を描く挑戦が始まっています」とフォーラム開催の背景を説明。「輪島塗をどうつなぐ?どう変える?一緒に考える時間を」と参加を呼びかけている。
参加者全員に記念品も
参加者全員には輪島塗箸がプレゼントされる。申込方法はWEB応募フォーム、郵送(はがき)、FAXの3通りで、輪島会場の申込締切は1月26日。応募多数の場合は抽選となる。
輪島会場への申し込みはWEB応募フォーム(https://e-ve.event-form.jp/event/121716/wajimanuri)から。
次世代に伝統技術を継承
輪島塗は石川県輪島市を中心に発展した伝統的な漆器で、丈夫で長持ちする実用性と美しさを兼ね備えた工芸品として知られる。しかし、令和6年の自然災害により工房や職人の住居、材料などに甚大な被害が出た。
今回のフォーラムは、被災からの復興と同時に、伝統技術の継承や新たな担い手の育成など、輪島塗の未来について広く考える機会となる。特に若手人材の養成施設の整備については、フォーラムを主催する実行委員会の主要テーマとなっている。
地域の伝統産業としての輪島塗を守りながら、どのように時代に合わせて発展させていくか。伝統と革新のバランスを取りながら進む復興への道筋について、専門家と一般参加者が共に考える場となることが期待されている。





