F1日本GPと奥信濃トレイルランが栄冠 スポーツ文化ツーリズムで6団体を表彰


 スポーツ庁、文化庁、観光庁の三庁は1月16日、「スポーツ文化ツーリズムアワード2025」の受賞団体を発表した。第10回となる今回は、25件の応募から6団体が選ばれた。本賞のスポーツ文化ツーリズム賞にはF1日本グランプリを主催するホンダモビリティランド株式会社が選出された。表彰式は2月19日に開催予定の「第9回スポーツ文化ツーリズムシンポジウム」で行われる。

本賞3部門で日本文化の発信力を評価

 本賞の「スポーツ文化ツーリズム賞」に輝いたホンダモビリティランドは、1987年から三重県鈴鹿市でF1を開催。2025年で35回目を迎え、観客26.6万人、うち外国人客約8万人を集客した実績が評価された。大会では歌舞伎や三味線・和太鼓のパフォーマンス、三重県産の伊勢醤油など地場食材の提供を通じて日本文化の魅力を発信。三重県や観光協会と連携し、F1観戦と観光を組み合わせた観光パッケージや県内の日本遺産関連施設の特別ツアーも実施している。審査では発信力や経済効果、地域性が高く評価された。

 「スポーツツーリズム賞」には奥信濃100実行委員会が選ばれた。長野県木島平村を舞台とするトレイルランニングレースを2021年から開始し、2025年の大会では過去最高約1,600名が参加した。「奥信濃100」の「100」は100kmというだけでなく、地域の魅力を「100年先まで維持する」という意志が込められている点が特徴的だ。古道整備やキッズレース開催、通年でのアクティビティ体験イベント化などの取り組みを通じ、長期的な地域振興を目指している。

 「文化ツーリズム賞」には株式会社KURABITO STAYが選出された。長野県佐久地域の老舗酒造に滞在し、麹作りや仕込みなど本物の蔵人体験を提供する体験型宿泊プログラムを実施。実際に蔵人の宿舎として利用されていた建物を宿泊施設に改装し、高単価でも価値ある滞在体験を提供している。インバウンド対応の完全バイリンガルプログラムにより、2024年のインバウンド率は33%に達した。リピーター向けのプランや、酒米の水田をめぐるサイクリングツアーなど新たな体験コンテンツも展開している。

特別賞では食文化と新しい観光の取り組み

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