「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクト 完成イメージ (画像提供:合同会社桜島開発)
IHGホテルズ&リゾーツは2025年12月18日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の隣接地において、国内の新築施設としては同社最大規模となるホテル開発プロジェクトの着工を発表した。鹿島建設を代表企業とする事業4社が出資する合同会社桜島開発とのパートナーシップのもと、3つのホテルブランドを同一建物内に配置する「トリプルブランド」ホテルとして2029年の開業を目指す。計画総客室数は817室。USJのオフィシャルホテルとなり、このエリアで唯一の外資系ホテルとなる見込みだ。

安治川側 外観パース (画像提供:合同会社桜島開発)
3つのブランドで多様なニーズに対応
今回のプロジェクトでは、「インターコンチネンタル」「キンプトン」「ホリデイ・インリゾート」の3ホテルを同一施設内に展開する。IHGにとって国内初のトリプルブランドホテル開発となる。建設地はUSJに隣接するリバーサイドの一等地。夢洲に誕生する新たな統合型リゾート(IR)へもボートまたは車で約10分という好立地にある。
各ホテルの概要は以下の通り。
「インターコンチネンタル ホテル」は244室を備え、オールデイダイニング、ロビーバー&ラウンジ、日本式浴場・ジャグジー、フィットネスジム、ルーフトップ プール、宴会場と会議室を含むミーティング&イベントスペースを設ける。
「キンプトン ホテル」は246室で、オールデイダイニング、ルーフトップ スペシャリティ レストラン、デリ/カフェ、フィットネスジム、屋内プール、会議室などの施設を提供する。
「ホリデイ・インリゾート」は最も多い327室を有し、オールデイダイニング、デリ/カフェ、キッズクラブ、ゲームルーム、屋内プール、キッズプールなどファミリー向け設備を充実させる。

「Osaka Sakurajima Resort」プロジェクト 完成イメージ (画像提供:合同会社桜島開発)
観光地としての発展に期待
IHG ホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター 兼 IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社 CEO アビジェイ・サンディリア氏は「IHG は、長年にわたり貴重なパートナーシップを築いてきた鹿島を代表とする事業4社との関係をさらに発展させ、アジアを代表するテーマパークであるユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテルパートナーとしてプレゼンスを拡大できることを、大変光栄に思います」と述べた。
また「本契約は、IHG の国内最大の新築ホテル契約であり、国内初のトリプルブランドプロジェクトという2つの重要な成長の節目となります」と新プロジェクトの意義を強調。さらに「IHG の日本における成長は引き続き順調で、現在 10 ブランド・57 軒の開業ホテルと 20 軒の開業予定ホテルを展開しています。このたび新たに投入する3つの新築ホテルは、当社が現在展開している大阪市内の10軒のホテルと関西広域の 12 軒のホテルポートフォリオをさらに拡大するものとなります」と今後の見通しを述べた。
一方、事業4社の代表企業である鹿島の専務執行役員兼開発事業本部長の市橋克典氏は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテルの運営会社が IHG に決定したことを大変嬉しく思います。本プロジェクトは、このエリアの大規模開発における最新のマイルストーンです」と語った。
また「私たちは、お客様の多様なニーズにお応えできるよう、世界的に名高いインターコンチネンタルのラグジュアリー体験、キンプトンの洗練された刺激的な滞在、そしてホリデイ・インのファミリーフレンドリーな体験という、個性の異なる3つのブランドを選びました」と今回のトリプルブランド選定の理由を説明。
さらに「もともと人気の高いこのエリアには、今後さらなる集客が見込まれます。新しいインフラ整備やアトラクションの追加、統合型リゾートの導入、そして外資系ホテルブランドの開業により、国内外の旅行者が訪れたくなる新たなデスティネーションを創出し、日本に新たな魅力をもたらしてまいります」と述べ、本プロジェクトによる地域活性化への期待を示した。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン側 外観パース (画像提供:合同会社桜島開発)
USJの観光集客力に期待
ホテル建設地周辺では、JR桜島線の延伸計画や新フェリーターミナルの開設が進められており、関西国際空港も第1ターミナルの大規模改修を経て年間旅客受け入れ能力を4,000万人に拡大するなど、インフラ整備が進行している。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは2001年の開業以来、常に革新を続けており、近年は「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が絶大な人気を博しているほか、「ザ・フライング・ダイナソー」や「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」、さらには任天堂のゲームの世界をテーマにした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」など、次々と世界最高エンターテイメントを打ち出し、アジア最大の来場者数を誇るテーマパークとしての地位を確立している。
今回のプロジェクトは、このような人気観光スポットに隣接する好立地を活かし、多様な顧客層に対応する3つのホテルブランドを同時に提供することで、国内外からの観光客の増加に貢献することが期待される。
IHGホテルズ&リゾーツは、現在世界100ヶ国以上に6,800軒超の開業中ホテル、100万超の客室、2,300軒超の開発パイプラインを展開するグローバルホスピタリティー企業。今回の大規模プロジェクトによって、日本市場における同社のプレゼンスがさらに強化されることになる。




