旅行者の94%が2026年も「旅行は優先」 マイナー・ホテルズが調査


単なるデスティネーションよりも「つながり」重視の傾向鮮明に

 マイナー・ホテルズは12月19日、2026年の旅行トレンドを分析した「Travelling Deeper: A Search for Lasting Connection(より深い旅へ――持続的なつながりを求めて)」と題する調査レポートを発表した。レポートによると、経済の先行き不透明感が続く中でも、調査回答者の94%が「今後1年間で現在と同程度かそれ以上旅行する」と回答。このうち約3分の1は2025年より多くの旅行を計画しており、旅行への楽観的な見通しが浮き彫りになった。

旅行支出も増額傾向、特にラグジュアリー層で顕著

 2026年の旅行支出についても94%が「2025年と同額または増額」を見込んでおり、約半数(47%)は旅行予算を増やす意向を示している。特にラグジュアリー層の旅行者は一般層の約2倍の割合で旅行回数が増えると予想しており、61%が旅行頻度の増加を見込んでいる。

 調査結果から、旅行者の価値観が変化していることも明らかになった。単なる移動や滞在にとどまらず、感情や人とのつながり、内面にまで響く多面的で深みのある体験を求める傾向が強まっている。

 マイナー・インターナショナル(マイナー・ホテルズ親会社)グループCEOのディリップ・ラジャカリア氏は「現代の旅行者が求めているのは、単なるデスティネーションではなく、物語や人との”つながり”、そして”意味”です。本トレンドレポートは、真に心に響く関わりや、意識的な旅の選択への関心が高まっていることを示しています」とコメント。さらに「マイナー・ホテルズにとって、これは、ウェルビーイングと文化的な奥行きを重視した体験づくりを今後も推進し、すべての旅を本当に記憶に残るものへと昇華させていくための招待状でもあります」と述べている。

「回数」より「質」を重視する傾向鮮明に

 旅行者はいま、単に多くの場所を訪れることよりも、個人にとっての価値をもたらす体験を求めている。旅行計画を左右する要因としては「費用の妥当性(手頃さ)」が最も重要(53%)で、これに「季節性」(42%)、「アクセスのしやすさ」(40%)、「時間的制約」(40%)が続いている。

 また調査回答者の過半数(53%)は出発の3か月以内に旅行を予約しており、依然として先行き不透明な状況が続く中でも柔軟なスケジュール調整を好む傾向が見られる。旅行計画で最も多く活用されているのは「ホテル公式サイト」(80%)で、「個人からの推薦」(35%)や「オンライン旅行代理店」(29%)を上回っている。一方で「生成AIチャットボットなどの新たなテクノロジー」を活用する旅行者も増えつつあり、12%がすでに利用していると回答した。

「他者とのつながり」を求め共有体験志向に

 2026年の旅行傾向では「つながり」や「共に過ごす時間」がキーワードとなっている。ほぼすべての回答者が誰かと一緒に旅をする予定で、同行者は「パートナー」(66%)、「家族」(46%)、「友人」(32%)の順。レジャー旅行の計画では「質の高い時間」を最も重視する意見が86%に達した。

 最も心に残る共有体験は意外にもシンプルなものであり、「食事を共にすること」(67%)、「リラクゼーション」(54%)、「文化的なアクティビティ」(55%)が、旅行の同行者と分かち合いたい体験として選ばれている。また回答者の過半数(56%)が、旅行中のグループアクティビティは同行者のみで楽しみたいと回答。プライベート感を重視する傾向も顕著だ。

「自己探求」の時間も重視、ウェルネス人気高まる

 グループでの旅行でも、旅行者は心身をリチャージするために一人の時間や自然と向き合う時間を意識的に確保している。71%の回答者が、旅行中にテクノロジーやソーシャルメディア、仕事から距離を置くことが個人のウェルビーイングにとって重要だと考えている。

 44%が旅行にウェルネスやマインドフルネスをより多く取り入れる予定で、すでにウェルネスの実践に取り組んでいる層では、その割合は73%にまで高まっている。具体的な内容では「スパトリートメント」(75%)が最も支持され、「自然体験」(59%)、「フィットネス」(49%)が続く。全体の3分の1以上(37%)は他者と旅行する場合でも自分自身のための時間を確保していると回答した。

食文化体験を通じた「デスティネーションとの絆」も重要に

 85%の旅行者にとって「食」は文化を知るための最も重要な入り口となっており、「歴史的建築」(71%)、「自然」(65%)がそれに続いている。83%が現地を深く体感する没入型の体験がデスティネーションの選択に影響すると回答。79%はデスティネーションを自分のペースで自由に探索するスタイルを好み、44%はその土地の暮らしや文化に迎え入れられる感覚を求めてガイド付きツアーを選んでいる。

 こうした本物志向は、より深い感情的なつながりを生み出し、その体験が実現した場合、76%の回答者がデスティネーションとの個人的な絆を感じたことを理由に、その土地を将来的に再訪したいと回答している。

サステナビリティへの意識も高まる

 責任ある姿勢を示すホスピタリティは、いまやゲストのロイヤルティを左右する重要な要因となっている。47%の旅行者がホテルのサステナビリティへの取り組みや方針が宿泊先の選択に影響すると回答。都市型ホテル(53%)でもデスティネーションリゾート(54%)でも、環境・文化・社会的に配慮した取り組みがデスティネーションとのつながりを深めると考える回答者が多数を占めている。

 また旅行者は近年、意識的な選択や参加型のサステナビリティについて学びを提供し、導き、行動を後押しするブランドをこれまで以上に求めるようになっている。

 本調査は2025年10月1日から20日にかけて実施され、マイナー・ホテルズのニュースレター配信に登録している18歳以上の成人906名が回答した。「ラグジュアリー層の旅行者」(386名)とは、2025年中に少なくとも1回、アナンタラ・ホテル&リゾート、エレワナ・コレクション、チボリ・ホテルズ&リゾートのいずれかに宿泊した経験をもつ旅行者と定義されている。

 マイナー・ホテルズは世界59カ国で640軒以上のホテル、リゾート、ブランド・レジデンスを運営するホスピタリティ業界のグローバルリーダーの1つ。

 
 
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