トリップアドバイザー株式会社は12月10日、日本を含む世界6ヵ国の旅行者への意識調査及びサイトの利用状況データをもとに、2025年冬の旅行動向について発表した。今冬(2025年12月1日~2026年2月28日)の期間に「旅行を計画している」と回答した日本人旅行者の割合は56%に上る。
国内旅行が8割超、文化観光に人気
調査によると、日本人の冬の旅行計画は国内旅行が83%と圧倒的多数を占め、海外旅行が6%、両方を計画している人が11%だった。旅行理由については「祝日のため」が33%でトップ、次いで「ウィンタースポーツとアクティビティ」が24%、「学校が冬休みのため」が13%と続いた。
計画している旅行タイプでは、文化観光が41%で最も人気が高く、自然を楽しむ旅行(37%)、ショッピング旅行(33%)、ドライブ旅行(28%)と続いている。
旅行計画は1~6ヵ月前に集中
日本人旅行者の旅行計画のタイミングは「1~2ヵ月前」が42%、「3~6ヵ月前」が45%と、93%が冬の旅行を1~6ヵ月前に計画していることが明らかになった。
旅行への出費については、前年比で「多い」が30%、「同じ」が62%、「少ない」が8%と回答。8割以上が前年以上の出費を予定している。
国内人気は新潟市、海外はバンコク
2025年冬の人気観光地では、国内は新潟市(新潟県)が1位となり、日光市(栃木県)、鹿児島市(鹿児島県)と続いた。海外ではバンコク(タイ)、ソウル(韓国)、ホノルル(アメリカ)の順だった。
また、年末年始(2025年12月24日~2026年1月2日)の人気観光地では、国内は大阪市(大阪府)が1位、海外ではバンコク(タイ)がトップとなっている。
世界の旅行者は6割が冬の旅行を計画
世界の旅行者は60%が今冬の旅行を計画していると回答。国内旅行の割合が61%、海外旅行が17%、両方が22%となっている。世界の旅行者の52%が前年より多い出費を予定しており、日本人より積極的な姿勢が見られる。
訪日外国人はアメリカ人が最多
インバウンド動向では、2025年7月~9月の期間中、トリップアドバイザー上で日本方面のページを閲覧している世界の旅行者は、アメリカが1位で24.8%、次いで韓国とオーストラリアが7.8%となっている。
同期間中、日本の宿泊観光施設の予約クリック数が多い国は韓国が1位で31.9%、次いでアメリカが14.5%、台湾が10.1%だった。
世界の旅行者が閲覧している日本の観光カテゴリーでは、前年同期比で「ツアー」が85.8%増、「バーやナイトライフ」が80.5%増、「体験教室やワークショップ」が66%増と、参加型・体験型のアクティビティへの関心が高まっている。




