国土交通省中国運輸局は12月30日、島根県津和野町、同町観光協会および周辺観光事業者と連携し、JR山口線の津和野駅を起点とした2次交通サービスの実証実験を開始する。観光協会のレンタサイクルで「子ども乗せ電動自転車」を3台貸し出すほか、駅待合室や周辺の道の駅で、公共交通機関の時刻表や周辺の観光案内などの情報発信が可能なデジタルサイネージを設置する。
国交省では、主要駅や空港・海港といった交通結節点で、来訪者がタクシーなどを利用できないといった「交通空白」を解消する取り組みを行っている。2024年7月には「『交通空白』解消本部」を設置。①タクシーなどの2次交通サービスの提供②観光地までの移動手段や観光情報などの分かりやすい情報発信―の二つの観点から、2次交通を使った観光地アクセスの課題解決を推進している。
津和野町では、以前から交通結節点・津和野駅で、子連れの観光客が観光地まで移動できる手段が限定されているといった課題があった。さらに、町内の主要観光スポットで、移動手段や観光コンテンツを確認できるツールが不足しているという問題も抱えていた。
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