紹介サイトのキービジュアル
クラブツーリズム（酒井博社長）はこのほど、国土交通省近畿運輸局（大阪市）の「関西広域周遊バスツアー検討会事務局」と共同で、ツアー紹介サイト「関西広域周遊バスツアー」の運営を開始した。関西2府8県の魅力がつまったさまざまなバスツアーを掲載。気軽に広域周遊できる仕組みを構築し、長期滞在のインバウンド需要取り込みを図る。将来的に欧州で一般的な「シートインコーチ」の国内導入を目指す。
同事業は、「地方創生の核となる地域周遊バスツアー造成及びツアーコンテンツを活用した『日本版シートインコーチ』導入に向けた課題調査事業」の一環で運営。同社のほか、関西エリアでバスツアーを販売する旅行会社3社（HIS、阪急交通社、神姫観光）が参画している。
ツアーの対象地域は、関西の2府8県（福井、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島）。日帰り・宿泊のプランを多数提供するが、気軽に参加しやすいよう、紹介サイトでは日帰りプランのみを掲載している。代表的なものに、京都府・丹後地方でズワイガニやフグなどの味覚を味わうツアーや、兵庫県篠山市で神戸牛などを堪能した後に城崎温泉を散策するツアーなどがある。
同事業を通して、複数の観光バス事業者が連携し、乗り継ぎで広範囲の旅行を可能にする乗り合い型バスツアー「シートインコーチ」の実現を目指す。地域活性化を図るほか、長期滞在のインバウンド需要につなげる。
同社によると、来年度以降、紹介サイトの運営方針や、同事業の参画企業・対象エリアの拡大も選択肢の一つとして検討を進めるとしている。シートインコーチの具体的な運行形態についても、同事業の会議体の中で今後検討を行うという。
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