AIと対決、接客スキル0~100点で辛口採点 ホテル業界向け新サービス


 株式会社テックウェイは12月16日、宿泊業界向けAI研修サービス「hoteliyell(ホテリエール)」に、AIを相手に接客スキルを磨く新機能「AI接客道場」を追加した。AIゲストとの会話内容を瞬時に分析し、0~100点で辛口採点するシステムが特徴だ。

 「店長呼んで!」はAI相手に済ませよう。そんなコンセプトのもと、失敗を恐れずゲーム感覚で接客スキルを磨けるという。

背景は深刻な人手不足

 インバウンド需要の回復に伴い、宿泊業界では深刻な人手不足が続いている。「新人教育に時間を割けない」「現場で失敗させるわけにはいかない」という課題が山積する状況だ。

 テックウェイはこの問題に対し、「失敗し放題の仮想空間」を提供。メンタルをすり減らすことなく、ゲーム感覚でスキルアップできる環境を整えた。

「AI接客道場」の特長

 新機能の特長は主に2つ。1つ目は「実践モード」だ。スタッフがAIゲストに対応すると、その会話内容をAIが瞬時に分析。言葉遣い、クッション言葉の有無、提案力などを総合評価し、0~100点のスコアと「ユニークな称号」でフィードバックする。

 評価ランクは辛口だ。0~10点なら【炎上案件】として「支配人を呼んでくれ。二度と来ない。(激怒)」と評される。41~50点は【記憶に残らないスタッフA】で「可もなく不可もなく。顔を思い出せない。」という評価。一方、91~100点の最高評価は【後光が差す『接客の神』】となり、「参りました。あなたがいるから、また泊まりに来ます」という高評価を得られる。

 2つ目は「体験モード」。「こんな時、どう返せばいいの?」という疑問に対し、AIが模範的な回答を実演する。最高ランクの接客を体験し、そのフレーズをそのまま現場で活用できる仕組みだ。

「hoteliyell」とは

 「hoteliyell」は、宿泊業界の構造的課題をAIの力で解決するために開発されたホテル人材育成のためのDXプラットフォーム。生成AIアバターとの対話を通じ、いつでも、どこでも、何度でも、リアルな接客トレーニングを可能にしているという。

 今回の新機能により、導入企業のスタッフは、スマートフォン一つでAIを相手にしたリアルな接客ロールプレイングができるようになる。

 
 
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