東京都立杉並工科高校のIT環境科の生徒60人が11月13日、GXを推進する北海道石狩市を教育旅行で訪ね、大規模洋上発電所やデータセンターなどを見学して勉強し、市民らとも交流を深めた。
昨年12月に石狩市が工科高校と締結した「教育旅行を契機とした探究的相互交流に関する連携協定」に基づく第1弾の受け入れで、再エネの町づくりを学んでもらうとともに、地域間の相互交流やPRにつなげるのが狙い。
工科高校の生徒たちが11月11日から3泊4日の日程で来道。白老町(ウポポイ)、北広島市(エスコンフィールド)、小樽市(運河地区)、札幌市(大倉山シャンツェ)などを回った後、石狩市を訪問。
石狩市では、まず石狩湾新港の洋上発電施設とその電力を活用したデータセンターを見学し、そのあと地域交流(IT)、同(環境)、GⅩ体験、産業体験の4コースに分かれて関係施設や市内を巡って学び、市民らと交流した。
そのうちITと環境コースの30人は、市立花川北中学校を訪問。自分たちで考えて用意した教材を使ってAIやウェブカメラを活用した体験授業を実施。参加した中学生たちは「普段できない新鮮な体験ができた」「AIの意味や使い方など、たくさんのことを教えていただき勉強になった」などと、楽しい時間になったようだ。
来年4月には、同中の生徒が修学旅行で東京を訪れ、その際には工科高校の生徒たちが観光案内することを予定しており、両校は今後も交流を続けるという。
今回の第1弾の交流事業について工科高校では、「地域との連携事業により生徒の実践力が飛躍的に向上する。地域と結ぶ実践力を育む教育をしっかり進めていきたい」と評価。石狩市も、引き続き教育旅行の受け入れの拡大に力を入れ、相互交流の推進につなげていきたいと話している。




