館内コンテンツを体験する溝畑理事長(写真左)、チョンさん(写真中央)、韓代表(写真右)
マルハン・西日本カンパニーの子会社であるMIRACLE WORLD(韓浩代表)は5日、大阪・なんばに、大阪初の屋内型常設デジタルアートミュージアム「MIRACLE WORLD」を開業した。高精細LEDなどを使った没入型のデジタルアートを四つの感覚で楽しめるのが特長。インバウンド客を中心に高まるアート体験ニーズや夜の観光需要などを取り込み、年間60~70万人の集客を目指す。
なんばグランド花月などの人気観光スポットに近い、なんばオリエンタルホテル地下1階に開業した。「アートとテクノロジーが融合した”超現実空間”」をコンセプトに、光・音・映像・香り・触覚の複数要素を組み合わせた感覚刺激の仕掛けを用意。「現実を超越したリアル空間」「不思議な夢の世界」を行き来するようなアート体験の提供を行う。
約2700平方メートルの館内は、「DIAMOND」「NATURE」「SAKURA」「UNIVERSE」「SKY」の五つのテーマコンテンツから構成。各コンテンツの世界観に合わせ調合したオリジナルのアロマが香る空間で、360度の高精細LED画像による没入体験のほか、画像をタッチすることで映像を変化させたり、専用機器の操作で宇宙人と対話したりするような双方向コンテンツなどを楽しめる。全面鏡張りのスペースで、万華鏡の中に入ったような体験もできる。インタラクティブパネルなどは、英語、韓国語、中国語、タイ語など多言語に対応する。
営業時間は午前9時~午後11時。金・土・祝前日は午後24時まで開く。「夜に食事をした後でもアート体験を楽しめる施設で、インバウンドのニーズにも合致しており、期待している」と溝畑宏・大阪観光局理事長。
年間約60~70万人の入場を見込む。日本人への認知向上の後、インバウンド客へのプロモーションなども展開する考えだ。
5日の開業式典には、韓代表をはじめとする同社関係者のほか、溝畑理事長、人気韓国ドラマ「ラスト・スキャンダル」などへの出演で知られる俳優、チョン・ジュノさんが出席してテープカットセレモニーを実施した。その後チョンさんらは、入場者第1号として館内コンテンツを体験。きらめくダイヤモンドや宇宙空間の映像に合わせ、アクションしたりポーズをとったりして楽しんだ。
チョンさんは「SKYのコンテンツは、宇宙の中での人間の生命の神秘が感じられた。SAKURAのコンテンツもタッチすると桜を咲かせることができ、夢の中にいるような空間で気に入った。光や音などに包まれて、没入感の中、主人公気分でアクションしたり写真を撮ったりできる。家族や友人同士で楽しめる大阪の名所の一つになるのでは」と笑顔で語った。

館内コンテンツを体験する溝畑理事長(写真左)、チョンさん(写真中央)、韓代表(写真右)




