セミナーの様子
国際観光施設協会(浅野一行会長)と全日本ホテル連盟(清水嗣能会長、ANHA)は4日、忘年セミナーとして「ホテル経営基礎講座」を東京都内で開いた。立教大学観光学部特任教授で、投資アドバイザリーとしてホテルの投資や開発実績を持つ沢柳知彦氏が登壇。「もてなしだけではもう食えない」と題して、インバウンド回復後の市場環境と収益を生む施設づくりのポイントを語った。
沢柳氏はまず、インバウンド回復と円安を追い風にホテルの売り上げは伸びているものの、円安の高止まりや稼働率の上昇余地が小さいことなどによりRevPAR(レブパー、稼働率×客室単価)の伸び率鈍化を指摘。さらに「建築費や人件費の高騰で利益率アップも難しくなってきている」と述べ、新規供給が細る一方、アパートメントホテルの開発や既存建物の用途転換(コンバージョン)が増えていると説明した。
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