地域観光のデジタル化を支える基盤として注目を集めているのが、NECソリューションイノベータが提供する「NEC 応援経済圏構築プラットフォーム」だ。宿泊予約連携、決済、ポイント付与・利用、クーポン、街歩き施策などをまとめて提供できる点が特徴で、地域独自の観光サービスを短期間で立ち上げられる。観光地の回遊促進や地域経済の循環づくりにつながる仕組みとして、自治体・観光協会からの関心が高まっている。
同プラットフォームを活用した導入事例として、北海道・阿寒湖地域で展開される「まりもPAY」がある。阿寒観光協会まちづくり推進機構が2025年11月14日に公開したサービスで、公式宿泊予約サイトと連携し、宿泊代金に応じたポイントを自動付与する。貯まったポイントは地域の飲食店・土産店・アクティビティで利用でき、旅行者の自然な回遊を促す。
まりもPAYは、アプリのインストール不要で、クーポン取得やスタンプラリー、アクティビティ予約など、旅先のサービスをブラウザで簡単に利用できる。利用店舗は31店で、2025年中に40店へ拡大を予定している。
さらに阿寒湖では、2025年12月19日~2026年1月31日の期間限定でポイント還元キャンペーンを実施する。通常5%の宿泊予約ポイントを、期間中は宿泊代金8%とチャージ額2%の最大10%分へ強化し、観光消費の促進を図る。
まりもPAYの展開は、NEC 応援経済圏構築プラットフォームが掲げる「地域のにぎわい創出と持続的な経済圏形成」を具現化した例といえる。複数機能を統合できる柔軟性は、観光客の利便性向上と地域経済の活性化に直結しており、今後も各地での応用が期待される。
下記の阿寒公式サイトから宿泊予約すると「まりもPAY」が付与される
https://lake-akan.com/marimopay/





