【ちょっとよろしいですか 170】「近くて、安全」 気軽に釜山で温泉巡り 山崎まゆみ


 先月、やっと秋休みを取り、釜山で温泉巡りをしてきました。

 ソウルは年に2度通っていた時期もありますし、韓国と北朝鮮との国境に湧く金剛山温泉にも取材で行きましたが、釜山は初めてでした。
 目的は温泉とごはんを満喫すること!

 私がこれまで訪問した世界の温泉の中でもアクセスが抜群に良く、日本語表記もあり、非常に旅行しやすかったので、ご参考までに私の旅の行程と釜山の温泉事情を簡単につづります。

 釜山に入った初日は、西面地区の日系ホテル「ソラリア西鉄ホテル釜山」に泊まりました。ここは温泉はないものの大浴場があります。日本語も普通に通じましたし、翌日からの釜山の温泉事情をリサーチする際も力になってくれました。

 初日の晩は町中を散策し、釜山の人気店「ケミジプ」で釜山名物「ナッコプセ」(タコ、エビ、ホルモンの炒め鍋)を食しましたが、辛うまかった。この辛さとたっぷり入ったニンニクのおかげか、疲れが吹き飛びました。

 2日目は韓国で最も古いと伝えられる東莱(トンネ)温泉へ向かいます。ソラリアからタクシーで20分、1600円なり。辛ラーメンでおなじみの農心が経営する「ホテル農心」の併設施設である日帰り入浴施設「虚心庁(ホシムチョン)」で温泉を楽しみました。

 男女別の浴場に裸で入ります。女性の浴場は中央にガラスの巨大ドームがあり、さんさんと光が入る下、40もの湯船がありました。

 分析表のような詳しい成分表はなく、メインの浴場に主成分を文章で記しているのみ。ただ5本ある源泉管理を図解で示しており、正しく源泉を活用していることを伝えていました。

 三つの温度の異なるサウナと、ゆったりくつろげる広場が利用できる「チムジルバン」は別料金(+400円ほど)で入ることができます。
 日本でいう巨大健康ランドでした。

 古い温泉地とあって、1900年代ごろの写真が施設にも町中にも多数展示されていました。

 町のシンボルらしきモニュメントに、地元の方がくつろぐ足湯広場、散策ロードなどもありました。

 「大盛館」というホテルを見かけましたが、日系の方が営業されているのでしょうかね。

 次に、韓国きってのマリンリゾート海雲台(ヘウンデ)にタクシーで移動。これも30分で、料金は1800円ほど。

 海雲台も古くからある温泉地です。リゾート地ということを強く打ち出しており、温泉は全面に出していませんが、海雲台温泉センターをはじめ、日帰り温泉施設は多数。地元の方々が自身のシャンプー、リンス、ボディソープにあかすり布が入ったボックスを持ち歩いている様子から、よく利用してるのでしょうね。

 私は「パラダイスホテル釜山」に宿泊しました。目の前は2キロ続く白浜と大海原が一望できる絶景のロケーション。ホテルには水着を付けて男女共に入る10カ所ほどの露天風呂がありました。お風呂ゾーンには効果的に松があしらってあるのは、日系の方が関わっているからでしょうか。

 宿泊客のみが入浴でき、韓国のお客さんのほとんどは、スマホを持ち込み、それぞれポーズを取って写真撮影に熱心でした。

 釜山は11月上旬という閑散期だったせいかソウルよりずっと静かで、特に海雲台においては雑多さは皆無。コンパクトで湯巡りにも食べ歩きにも非常に便利。地下鉄も張り巡らされていますが、タクシー料金が日本の3分の1くらいですので、大荷物があった私はタクシーを活用して快適な旅をしました。

    (温泉エッセイスト)

 
 
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