「遊山 -yusan-」のロゴ
主催・運行は名鉄観光バスが担当
名鉄グループホールディングス(瀧修一社長)は12月11日、募集型ツアーの新ブランド「遊山 -yusan-」(以下、遊山)を立ち上げた。「非日常を彩る感動のバス体験」を提供するべく、ツアー専用の特別仕様車両を新造。主催・バス運行はグループ傘下の名鉄観光バス(金森隆浩社長)が担当する。同15日にはツアーも発売し、今年3月から催行を開始する。
遊山は、グループ傘下の岐阜乗合自動車が提供する岐阜発着のプラミアムバスツアー「きわみ」が好評だったことから、名古屋発着の高級ツアーとして構想がスタート。「きわみ」を上回る最高級ブランドとして、今回の設立に至った。
主なターゲット層は、60~70代のアクティブシニア。名鉄観光バスの「ドラゴンズパック」会員など既存顧客をはじめ、高級バスツアーに関心のある層の需要獲得を図る。
遊山では、特別仕様車両「LUVIA(ルヴィア)」を導入。名称は「Luxury」と「Via」を掛け合わせた「ぜいたくな旅路」を意味し、車両外観は高級感のあるワインレッドをベースに、海や山をイメージしたデザインとした。車両は来年1月中に完成予定だ。
座席は18席のみに限定。車内には、季節に応じて名古屋市出身の画家・岩﨑知子氏が制作した絵画を掲出する。また、手洗いや洗面室、サービスコーナー、冷蔵庫、プライベート収納ボックスなども設置するなど、設備も充実させた。
ツアーは、名鉄グループのフラッグシップホテル「ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋」の1階ロビーから出発。専属のアテンダントも同行し、ドリンクなどの車内サービスを提供する。

新造バス「LUVIA」の外観

新造バス「LUVIA」の内装
12月15日には、名鉄観光バスの公式ホームページでツアーを発売。富山方面の「あさひ舟川春の四重奏と北陸の美味探訪」(1泊2日)、福井方面の「丹巌洞季節の和懐石と平泉寺白山神社」(日帰り)などを販売しており、関西や四国、関東方面の商品も設定した。
同社によると、まずは専用バス1台で運行を開始。今後の反響を見て車両の増備や実施エリアの拡大、ツアーの長期化、インバウンド需要の取り込みも検討するとしている。

「遊山 -yusan-」のロゴ




