「発酵」を取り入れた冬料理の「福島牛陶板焼き会席」(一例)
福島県福島市の穴原温泉「匠のこころ 吉川屋」は、自家製の発酵調味料を活用した冬の会席料理を提供開始した。味噌や甘酒、塩麹などの発酵調味料を駆使し、冬の食材の味わいを引き出すという。「ココロとカラダにやさしい宿」をテーマに掲げる同旅館ならではの冬季限定メニュー。

凌雲閣和室(12.5畳)
自家製にこだわる発酵の力
天保12(1841)年創業の老舗旅館「吉川屋」が提供する冬会席の特徴は、発酵調味料のさらなる活用だ。味噌や甘酒、塩麹など、旅館内で手作りした発酵調味料を料理ごとに使い分け、冬の食材が持つ風味を自然に引き出す工夫を施している。
同旅館が発酵調味料の自家製にこだわる背景には、「ココロとカラダにやさしい宿」というテーマがある。「旅先で味わう料理は、特別であると同時に、身体への負担が少なく、食後の余韻も心地よいものでありたい。当館をチェックアウトする時に、少し健やかになって出発してほしい」との考えから、材料からつくり方まで徹底的にこだわっている。

自家製発酵食品が吉川屋のやさしい味を生み出す
冬の食材と発酵のマリアージュ
冬は野菜の甘みが増し、魚介や肉も旨味が強くなる季節。そこに発酵調味料を合わせることで、香りや風味が自然にまとまり、食べ疲れしない味わいを実現したという。
冬会席のラインナップは、グレードアップ版の「福島牛陶板焼き会席」をはじめ、スタンダードの「黒毛和牛すき焼き会席」、リーズナブルな「国産牛すき焼き会席」の3種類。いずれも冬の食材と発酵調味料を組み合わせた料理構成となっている。

「発酵」を取り入れた冬料理の「福島牛陶板焼き会席」(一例)
家族連れにも対応する施設が充実
同旅館は冬休みの家族連れにも対応する。2023年4月にオープンしたボルダリング設備付きのキッズスペース「あそびば」や、漫画好きの七代目社長が厳選した名作漫画4,000冊を揃えたブックラウンジ「ふくろう」も用意。12月27日から1月3日までの期間は室内温水プールも営業する。
同旅館は今年で創業185周年を迎えた。美肌効果がある「弱アルカリ性単純泉」の大浴場2か所、露天風呂2か所、貸切風呂1か所などの温泉施設を備える。観光経済新聞社の「5つ星の宿」にも25年連続入賞し、「5つ星の宿プラチナ」の認定も受けている実力派旅館だ。

貸切風呂

吉川屋外観

ブックラウンジ「ふくろう」

12/27~1/3までの期間、室内温水プールもオープン!




