国交省、25年度「地域づくり表彰」に10団体選定 網走市の「MOTレール倶楽部」など


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「地域づくり表彰」公式サイト

 国土交通省は創意工夫ある地域づくり活動の優良団体を表彰する「地域づくり表彰」の2025年度の結果を発表した。今年度は共催者の増加により新たに「全国二地域居住等促進官民連携プラットフォーム賞」を創設。10団体が表彰された。

 今年度は全国から32団体の推薦があった。最優秀賞にあたる国土交通大臣賞は北海道網走市の「MOTレール倶楽部」、長野県塩尻市の「塩尻Lab」、愛媛県今治市の「せとうち みなとマルシェ実行委員会」が受賞した。審査会の座長を務めた東京大学地域未来社会連携研究機構機構長 兼 工学系研究科教授の坂田一郎氏によれば「持続可能性の高さ」が特に評価されたものだという。

 このうち「MOTレール倶楽部」は網走市を拠点に鉄道ファンが中心となり地域おこしに取り組むボランティア団体。観光列車との連携や地元の食を活かした貸切列車を実施し、「SLオホーツク号」の運行にもこぎつけた。冬の観光列車「流氷物語号」ではゲーム作品とのコラボ企画も展開。鉄道を核にニッチでコアなファン層にターゲットを絞りつつ、子ども向け学習貸切列車など「マイレール意識」醸成につながる取り組みが評価された。

 「塩尻Lab」は地域住民だけでなく都市部などの関係人口と協働で地域の課題を分析、実証・実装まで伴走するプログラムかつコミュニティ。特産品から地域課題まで20超のテーマを扱い、100名超の関係人口を創出したことや、二地域居住の入口としても機能していること、地域内外の交流のためのコワーキングスペースやマッチングの場の提供、現地のフィールドワークなどにコミュニティづくりに取り組んでることも評価された。

 せとうちみなとマルシェ実行委員会はしまなみ海道開通後に衰退しつつある今治港や町の賑わいを取り戻すため、月に2回マルシェを開催。100店を超える出店が集まり、地物魚の競りやご当地グルメを展開し、港を交流拠点へ転換し、周辺市街地への回遊性を高めたことなどが評価された。

 表彰団体は以下の通り。

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