訪日ファミリー向けのプレミアムチャイルドコンシェルジュサービス「Parent Time™」を運営するSynk株式会社は11月28日、世界最大級の投資家データベース「PitchBook Data」に掲載されたと発表した。日本の保育士をグローバルホスピタリティ人材として再定義する同社の取り組みが評価された形だ。
世界最大級の投資データプラットフォームに認定
PitchBookは、世界中のベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、M&A関係者、金融機関、そしてForbesやThe Wall Street Journalなどの主要メディアが利用する、信頼性の高いプライベートマーケットデータプラットフォーム。今回の掲載により、Synkはグローバル投資家が検索・分析可能な日本発スタートアップとして認識されることとなった。
東京都女性ベンチャー成長促進事業の派遣メンバーにも選出
同社はまた、東京都女性ベンチャー成長促進事業「APT Women」第10期生としてNY派遣メンバー10名のうち1社に選出された。2026年1月に12日間で実施予定の海外プログラムでは、海外の投資家・企業・ホテルグループとのネットワーキングや現地市場リサーチを通じて、日本のホスピタリティ×チャイルドケアモデルの国際化を目指すという。
訪日外国人3,000万人突破で需要増加
昨今、円安の影響などもあり訪日外国人が急増し、2025年は史上最速で3,000万人を突破。2028年には6,000万人を超えると見込まれている中、ファミリーでの訪日も増加傾向にある。
「Parent Time」は、国家資格を有する日本の保育士や看護師が、ホテルや観光先で安心・安全な保育を担いながら、室内での日本の遊びやアーツ&クラフト、鮨作り体験や日本のサブカルなどの文化体験を提供するサービス。両親は子どものことを気にすることなく日本の美食や観光を堪能でき、子どもたちは異文化に触れる体験を楽しめる。
保育士の専門性を再定義
同サービスは元々、客船乗組員経験のある旅好きな同社代表の菅原沙耶氏が、子連れ旅の不完全燃焼感を払拭するために考案したもの。コロナ禍で取得した保育士資格の勉強を通じて、保育士という職業が適切に社会評価されていない現実に気づき、インバウンドの波に乗って託児を高付加価値・高単価サービスに変換したという。
同社は「保育士の幸福が子どもの笑顔につながる社会」を理念に掲げ、旅行者の体験満足度向上による日本経済への貢献と、保育士の社会的地位向上の両立を目指している。





